霊山寺 (墨田区)

霊山寺

霊山寺（れいざんじ）は、東京都墨田区横川、かつての太平町一丁目に位置する浄土宗の寺院です。山号を常在山、院号を二尊教院と称し、本尊として釈迦如来と阿弥陀如来を祀っています。霊山寺は、江戸時代には関東における浄土宗の学問所である関東十八檀林の一つとして数えられ、その格式の高さを示していました。

歴史

霊山寺の歴史は、慶長6年（1601年）に大超によって駿河台に創建されたことに始まります。当時、2万坪という広大な土地を得て建立された霊山寺は、慶長11年（1606年）には徳川秀忠の室である崇源院から50石の寄進を受け、多くの学寮や塔頭が設けられ、檀林としての地位を確立しました。その後、二世住職である了学の時代に湯島へと移転しましたが、明暦の大火によって焼失し、浅草へと再移転を余儀なくされました。

三世住職の天嶺の時代には、檀林としての機能が一時的に断絶しましたが、貞享5年（1688年）に四世住職となった廓瑩の代になって檀林として復興し、元禄2年（1689年）には1万坪の土地を得て現在の場所に移転しました。最盛期には、西棲院、良徳院、徳壽院、霊性院、龍興院といった多くの塔頭が存在しました。また、明治2年（1869年）には勅願所としての綸旨を賜り、その由緒をさらに深めました。

交通アクセス

霊山寺へは、JR総武線、東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅北口から徒歩約13分でアクセスできます。駅からの経路は案内表示に従うことで迷わず到着することができます。

脚注

斎藤幸雄「巻之七 揺光之部 常在山霊山寺」『江戸名所図会』 4巻、有朋堂書店、1927年、156-159頁。

関連項目

関東十八檀林

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