霊法会

霊法会について

霊法会（れいほうかい）は、法華系の新宗教であり、吉岡元冶郎とその妻・吉岡さとによって設立されました。この教団は、霊友会系の分派として位置付けられています。

設立者について

設立者の吉岡元冶郎は、教団内で「恩師」または「本化大門薬上大菩薩」と称され、これは法華経に登場する菩薩名を意味します。また、彼の妻である吉岡さとも、法華経に登場する仏名「日月浄明徳如来」で知られています。

所在地

霊法会は兵庫県神戸市中央区の籠池通に本部を構えています。具体的な住所は、〒651-0053 です。

教義の概要

霊法会の教義は、西田無学が提唱した法華経に基づく先祖供養に強く影響されており、その基本的な信念体系には「五節の句」が含まれます。これは、人情・畜情・仏情・成功・成仏の五つの側面を軸に据えており、各種の人間に対する見方と修行の在り方を示しています。また、「妙法一致」という考え方が推奨され、夫婦一体の修行も重要視されています。

霊法会では、先祖や社会的な浄化のために「影の修行」を行うことが奨励されています。この教団では「発言者」と呼ばれる霊能者の育成にも力を入れており、信者は修行を通じて成長することが求められます。霊法会の信徒が使用する経典には、「妙法蓮華経」とその関連書籍が含まれており、朝夕の法事では口語体で経を読む形式が採用されています。

沿革の歴史

設立当初、元冶郎とさとは霊友会の支部長でしたが、1945年の神戸大空襲により、一時的に小豆島に避難します。1947年7月、再び神戸に戻り、弟子たちと共に霊法会の基盤を整えました。そして、1950年2月22日に霊友会から独立し、霊法会として公称します。

1955年には「八天の題目」を開顕し、人材育成や儀式の整備を進めました。1962年には青年部を立ち上げ、関西を中心に多宝塔が次々に設立されるようになりました。1972年からは、身延山から教団の本部へ指導が移され、独自性が強化されました。

吉岡元冶郎が1976年に亡くなった後、教団は天王山に30万坪の土地を購入し、1982年には「如来山仏舎利塔」を建立しました。この塔は、阪神・淡路大震災によって被害を受けましたが、現在は修復を終え、復興されています。妻の吉岡さとも1987年に他界し、現在は二人の三男、吉岡正義が教団を引き継いでいます。

霊法会は、信者たちが霊的な成長を求め、修行を行う場所として重要な役割を果たしています。

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