霜月絹鯊

霜月 絹鯊（しもつき きぬさ）は、10月30日生まれの日本の漫画家であり、イラストレーターとしても活動の幅を広げています。

経歴とペンネームの変遷

クリエイターとしてのキャリアは、石本理沙というペンネームでスタートしました。主にコミックアンソロジー作品に寄稿するなど、ゲームや既存作品を題材としたイラスト・漫画分野で活動していました。その後、Key原作の人気ゲーム『Kanon』の商業誌でのコミカライズ連載を担当することになったのを機に、現在の霜月絹鯊というペンネームに改名しています。石本理沙名義では、『月光夜』や『Dreams Kanon & AIR』といったアンソロジーからの再録集、『相場の管理人 ラグナロクオンラインキャラクターストーリー商人編』などが刊行されています。

漫画家としての主な活動

霜月絹鯊名義での商業誌初連載は、2006年から連載されたKey原作の『Kanon ホントの想いは笑顔の向こう側に』です。この作品は『ドラゴンエイジPure』に掲載され、単行本は全2巻が刊行されました。続いて、2008年から2009年にかけては、ゲーム『空を飛ぶ、3つの方法。』の先行コミカライズを『月刊コンプエース』で担当し、こちらも全2巻の単行本が発売されています。

そして、霜月絹鯊の代表作として広く知られることになったのが、初のオリジナル作品である『となりの柏木さん』です。この作品は『まんがタイムきららフォワード』にて、2009年11月号から2016年10月号という長期にわたり連載されました。思春期の少年少女の繊細な恋愛模様を描き、読者から多くの支持を集め、単行本は全12巻に及びます。本編終了後も、同じ世界観を描く続編『となりの柏木さん after days』が2019年から2020年にかけて同誌で連載され、全2巻が刊行されています。

その他のオリジナル連載作品としては、2017年から2018年にかけて『まんがタイムきららフォワード』で連載された『こじらせ BOY meets GIRL!』（全3巻）、そして2020年から2022年にかけて同誌で連載された『キミと家族になるまで』（全3巻）があります。これらの作品もまた、登場人物の心情を丁寧に掘り下げた人間ドラマを描いています。

イラストレーション分野での活動

漫画執筆と並行して、イラストレーターとしても幅広い分野で活動を展開しています。トレーディングカードゲーム「Weiβ Schwarz」へのイラスト提供や、ゲームを原作としたノベライズ作品『ef - a fairy tale of the two.』の本文挿絵なども手掛けています。さらに、家電製品とのユニークなコラボレーションとして、シャープの音声認識機能付き掃除機「プレミアムなCOCOROBO」の妹Ver.の本体イラストを担当したこともあります。MIYAKOやKEIといった名義（またはプロジェクト）へのイラスト提供も行っています。

人物像

ご自身の血液型はO型であると公表しています。また、ご自身の性格については、少々ぐうたらで大雑把、そしてマイペースなところがあると語られています。趣味は多岐にわたり、インターネット、絵を描くこと、漫画を読むことや描くこと、音楽鑑賞、乙女ゲーム、オンラインゲームのラグナロクオンラインなどが挙げられています。

外部リンク

霜月絹鯊の公式サイト「鯊缶（ハゼカン）」や、活動情報を発信するX（旧Twitter）アカウントも存在し、ファンとの交流や最新情報の提供が行われています。

アンソロジーから始まり、ゲームのコミカライズ、そして独自の物語を生み出すオリジナル作品へと、その活躍の場を広げてきた霜月絹鯊は、漫画家・イラストレーターとして多様な才能を発揮し続けています。

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