霞山会

一般財団法人霞山会について

一般財団法人霞山会（かざんかい）は、日本とアジア諸国との文化交流を主な目的とする財団法人です。この団体は、戦前の「東亜同文会」を前身としており、アジア諸国との相互理解や友好を促進し、ひいては世界の平和と安定に寄与することを目指しています。

目的と事業内容

霞山会の定款によると、その目的は「わが国と中国をはじめとするアジア諸国との文化交流を通じて相互理解と友好の促進」を掲げています。具体的な事業内容は以下の6つです：

1. 留学生や研究者の交流促進と支援：アジア諸国にかかわる留学生や研究者の相互交流を促進し、必要な支援を提供します。
2. 調査研究や講演会の実施：アジアに関連する調査研究を行い、関連する図書の出版や講演会、研究会などを開催します。
3. 関係機関との連携：国内外の関連機関と連携し、協力関係を築くことに努めます。
4. 語学教育への取り組み：語学教育機関を運営し、言語を通じた交流を支援します。
5. 不動産の管理と運営：所有する不動産を維持運営し、財団の活動基盤を支えます。
6. 目的達成に向けたその他の活動：これらの目的達成のために必要なその他の事業を行います。

歴史的背景

霞山会は、1898年に「東亜同文会」として設立されました。設立当初の目的は「東アジアの保全と交流」であり、近衞篤麿公爵が会長に就任しました。1928年には、東京目白に「東亜同文会館」を竣工、これが後の霞山会館と呼ばれる施設となります。

1945年に終戦を迎え、東亜同文会は解散しましたが、1948年には「財団法人霞山倶楽部」としてその資産が継承され、新たなスタートを切りました。1948年以降は、GHQに接収されていた霞山会館を仮事務所として運営し、1955年に会館が返還されると、1961年から新会館の建設が始まり、1964年に新ビルが完成しました。

1958年には「財団法人霞山会」へと改称し、2013年には一般財団法人に移行しました。2007年には霞が関コモンゲート西館に移転しリニューアルオープンし、旧会館のデザインを復元する形で新たなスタートを切りました。

現在の組織構成

霞山会の事務所は東京都港区赤坂に位置しています。名誉会長は近衞忠煇氏、理事長には阿部純一氏が就任しています。また、常任理事や理事陣には様々な分野で活躍する専門家が名を連ねています。

まとめ

一般財団法人霞山会は、長い歴史の中でアジアの交流を促進する役割を果たしてきました。現在の活動も多岐にわたり、文化交流や教育支援の推進を通じて国際理解の拡大を目指しています。

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