青山会

青山会（せいざんかい）について

青山会は、2010年に民主党内で結成された議員グループであり、樽床伸二を中心に活動を展開していました。グループ名は古典漢詩「人間到る処青山あり」に由来しており、この言葉が示すように、全国各地で青山会の存在を感じ取ることができる、といった意味合いが込められています。

発足の背景

青山会は、2010年6月に行われた民主党の代表選挙において、当時の内閣総理大臣であり民主党代表であった鳩山由紀夫氏の辞任がきっかけとなって結成されました。この選挙で樽床伸二氏の支持者を中心に30名の議員が集まり、正式にグループが形成されたのです。設立後、彼らは毎週木曜日に定例会を開き、党内での意見交換や政策の検討を行っていました。

樽床氏の役割とその後

青山会が発足した後、樽床氏は国会対策委員長に就任し、その活動が評価されました。2011年には菅第2次改造内閣の発足に伴い、松本剛明氏が外務大臣として新たに入閣しました。選挙の年には樽床氏が代表選に出馬する意欲を示すも、候補者の一本化が進み、彼は出馬を断念せざるを得なくなりました。結果的に、青山会は野田佳彦前代表を支持する形で整合性を保ちましたが、内部には意見の相違が存在しました。

党役員人事の変遷

2012年に行われた代表選でも、青山会は野田氏の再選を支持しました。その結果、樽床氏は野田第3次改造内閣で総務大臣、三井辨雄氏も厚生労働大臣として初入閣を果たしました。しかし、同年末の衆議院議員総選挙では、多くのメンバーが落選し、青山会は議員グループとしての機能を失いました。

再編と離散

議員グループとしての青山会は解散後も政治団体として存続していましたが、元幹部の離党は続きました。事務局長を担当していた笠氏は2014年に別の派閥を結成し、松本氏も2015年に民主党を離党。樽床氏も2016年に民進党を脱会し、旧幹部たちがそれぞれの道を歩むことになりました。

最終的に青山会は休眠状態を経て、2020年12月11日には正式に解散が届け出られ、その活動の幕を下ろしました。青山会は、民主党内部での政策形成や方向性を示す重要な役割を果たしながらも、近年の政局変動によってその形を大きく変えたと言えるでしょう。

結論

青山会の活動とその歴史は、民主党の変遷や内部事情を反映した側面でもあり、多くの人々にとって興味深い研究対象と考えられます。今後、政治の流れがどのように進展するか注視していくことが大切です。

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