青山吉信

青山吉信は、1926年に広島県に生まれ、東京大学文学部西洋史学科を卒業後、歴史学者としての道を歩み始めました。彼の専門は英国中世史であり、長年にわたりその分野の研究に深く携わってきました。

学歴と職歴

東京大学卒業後、青山は東洋大学で助教授として教鞭を執り、その後、日本女子大学に移籍しました。日本女子大学では助教授から教授へと昇進し、多くの学生を指導しました。1997年に日本女子大学を定年退任し、名誉教授の称号を受けました。

研究と著作活動

青山吉信は、英国中世史に関する研究において、数多くの業績を残しています。彼の研究は、英国史の理解を深める上で重要な貢献をしており、学界においても高く評価されています。

主な著作としては、『世界史史料・名言集』、『イギリス史研究入門』などがあります。これらの著作は、学生や研究者にとって貴重な資料となっており、英国史研究の基礎を築く上で重要な役割を果たしています。

また、共編著として、『英文学のヒロインたち』、『概説イギリス史 伝統的理解をこえて』、『実像のイギリス 変わるもの・変わらぬもの』などがあります。これらの著作は、英国の文化や社会に関する理解を深める上で役立ちます。

さらに、『イギリス史 1　先史～中世』では、英国史の初期から中世にかけての歴史を詳細に解説しています。また、『世界史大年表』では、世界史の流れを概観することができます。

翻訳書としては、ペリー・アンダーソン著『古代から封建へ』の共訳があります。この翻訳は、西洋史研究における重要な文献として、広く読まれています。

家族

妻の青山誠子は英文学者であり、学術的な面でも互いに影響を与え合ったことが伺えます。

人物

青山吉信は、研究者としてだけでなく、教育者としても優れており、多くの学生から尊敬を集めています。彼の講義は、わかりやすく、学生の興味を引き出すものであったと伝えられています。また、温厚な人柄で、学生や同僚からの信頼も厚かったと言われています。

青山吉信の学術的な業績と教育への貢献は、日本の歴史学界において高く評価されており、彼の研究は今後も多くの研究者に影響を与え続けるでしょう。

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