青山有紀

青山有紀：料理と薬膳で彩る人生

青山有紀さんは1974年、京都府京都市で生まれました。喫茶店を営む両親のもと、3人兄弟の次女として育ちました。大学卒業後は化粧品メーカーに勤務していましたが、姉が東京で料理店を開業したことをきっかけに上京し、姉を支えるため手伝いを始めます。その後、姉の病気療養に伴い、店を切り盛りするようになり、2006年に姉が他界したことが転機となります。

姉の死をきっかけに、青山さんは薬膳の世界に興味を持つようになりました。2009年から国立北京中医薬大学日本校で学び、2010年には国際中医薬膳師の資格を取得。この資格取得が、彼女の人生に大きな変化をもたらすことになります。

その後、青山さんは東京・青葉台で「青家 本店」という会員制のおばんざい店を営んでいました。おばんざいだけでなく、祖父が韓国出身であった縁から朝鮮料理も提供していましたが、2018年に閉店しています。

料理の世界に足を踏み入れてからは、青山さんは自身の知識と経験を活かし、多方面で活躍を始めます。数々の商品開発にも携わり、海鮮居酒屋チェーン「はなの舞」では「かぼちゃのチーズチヂミ」や「かぼちゃの海老はさみ天ぷら」を、コンビニエンスストアのミニストップでは「ハロハロ宇治金時」や「豆乳ドーナツきなこ」などの商品開発に携わっています。

さらに、青山さんは自身の知識や経験を書籍という形で世に送り出しています。これまでに多数の料理本を出版しており、『青山有紀の韓国レシピ』『おうちでできる簡単薬膳レシピ』『韓国温めごはん～おうちでかんたん！韓国家庭料理57レシピ～』『週末京都』など、その内容は多岐に渡ります。彼女の著書は、家庭で簡単に作れる薬膳料理や、韓国料理、和食など、幅広い料理レシピを紹介しており、多くの人々に支持されています。特に『青山有紀の幸せ和食レシピ』は、料理家の川越達也氏も帯宣伝に参加するなど、大きな注目を集めました。

薬膳をテーマにした著書も多く、『症状別 毎日の薬膳ごはん』『毒出し完全スープ～「いのち」をはぐくむアーユルヴェーダ式～』（蓮村誠氏との共著）、『薬膳で楽しむ毒出しごはん』など、健康を意識したレシピが多数掲載されています。また、彼女の経験が詰まった『会員制おばんざい店の人気の味、いただきます!「青家」のごはん』や『青山有紀のおばんざい弁当』なども出版されています。

プライベートでは、2010年6月にインテリアディレクターの男性と結婚しましたが、2019年に離婚しています。子供はいません。

青山有紀さんは、薬膳の知識を活かした料理を通じて、多くの人々に健康と幸せを提供し続けています。彼女の活躍は、料理の世界のみならず、健康や食文化への関心の高まりを反映していると言えるでしょう。これからも、彼女による新たなレシピや商品開発に期待が高まります。

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