青島農業大学

青島農業大学の概要

青島農業大学（Qingdao Agricultural University）は、中華人民共和国の山東省青島市に位置し、農業教育で著名な高等教育機関です。この大学は「山東省有名学校プロジェクト」に基づいて設立された最初の大学の一つであり、国務院によって学士号を授与される権限を持つ最初の大学の一つでもあります。現在、大学は青島市の城陽区と萊陽市に2つのキャンパスを持っており、平度市でも新たなキャンパスの建設が進められています。

歴史的背景

青島農業大学のルーツは1951年に設立された萊陽農業學校に遡ります。大学の名前は4回変更され、2001年には山東省政府の承認を受けて青島キャンパスが設立されました。そして、2007年3月には教育省によって青島農業大学と改名されました。これにより、学校の本部も萊陽市から青島市の城陽区へと移転しました。

キャンパスと設備

2023年の時点で、青島農業大学には青島と萊陽の2つのキャンパスが存在し、広大な面積をカバーしています。敷地面積は3,616畝（約2,400,000平方メートル）であり、校舎の総面積は790,000平方メートルを超えています。大学には、教育や研究を支えるための先進的な機器が揃っており、総額は約3億4,700万元に達しています。また、図書館には2,272,200冊の書籍と2,486,300冊の電子書籍を取り揃え、学習環境も非常に充実しています。

専任教員は合計1,506人おり、そのうち662人が上級職に就いています。また、学部生は77人が在籍しています。これらの統計は、青島農業大学が質の高い教育を提供するための充実した体制を整えていることを示しています。

研究と成果

2015年には、青島農業大学の研究関連の技術資金が1億7,560万元に達し、山東省内では2番目の高評価を得ています。特に、基礎科学指標データベースにおいて、2008年1月1日から同年8月31日までの期間に、大学の動植物学および農業科学がESI Globalで世界第1位という名誉を獲得したことは、研究面でのリーダーシップを象徴しています。

著名な卒業生

青島農業大学からは、多くの優れた卒業生が輩出されています。その中でも著名なのが李登海氏です。彼は全国トップ10の優秀な若者の一人として知られ、山東省東海種子有限公司の会長として、また国立トウモロコシ工学技術研究センター（山東省）のディレクターとして活躍しています。

また、徐會連氏は東京大学で博士号を取得し、日本での自然農業に関する国際研究に従事しているなど、国際的にも名声を博しています。

青島農業大学は、農業分野だけでなく、多様な専門領域で教育と研究に努め、今後もその影響力を拡大し続けることが期待されています。

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