『
青春バカリズム』は、
2016年5月18日から配信開始された、
バカリズムが
演出・
プロデュースを務めた
バラエティ番組です。
テレビ朝日の動画配信サービスやauビデオパスで毎週
水曜日に無料配信され、視聴者参加型のユニークな企画で話題を集めました。
番組の最大の特徴は、誰もが想像する「分かりやすい
青春」を、
バカリズムが独自の視点で再構築している点です。番組タイトルや内容そのものも、制作発表の記者会見で
バカリズムが即興で決定するという、大胆な企画からスタートしました。
番組は、
バカリズム自身のアイデアと、豪華ゲスト陣の個性あふれる共演によって彩られました。第14回配信からは、
バカリズムとゲスト出演者全員がオリジナルの体操服を着用するようになり、独特の番組世界観を醸成しました。
特に印象深い企画の一つとして、第11回配信分のオープニングVTR制作エピソードが挙げられます。
バカリズム、
東京03、そして
倉持由香を起用したこのVTRは、主演女優として
倉持由香の出演が決まっていたものの、監督、カメラマン、ADといった役割は出演者によるくじ引きで決定されました。その結果、
バカリズムがカメラマン、
飯塚悟志(
東京03)が監督、
豊本明長(
東京03)が主演、
角田晃広(
東京03)がADという、予想外の布陣で制作されました。しかし、完成したVTRの長さについて
バカリズムから「視聴者的にはスッと続きを見たいのに、割とOPが長くて溜めるのでいらないと思う」との意見が出され、第14回配信からオープニング映像はカットされるという、制作過程もまた番組の魅力の一つとなっています。
その後も様々な企画が展開され、第19回配信からは5週に渡る「途中下車の旅」企画が実施されました。この企画は、事前に決められたルートから途中下車し、そこで出会う人々との交流を通して新たな発見や感動を体験するという、視聴者にも共感できる内容となっています。そして、最終回には生放送スペシャルが放送され、番組は幕を閉じました。
番組の音楽面も注目すべき点です。テーマソング『
青春バカリズムのテーマ』は、作詞を升野英知(
バカリズム)、作曲を
角田晃広(
東京03)が担当し、升野英知と
角田晃広の両名によって歌われました。この楽曲は、番組の軽快でユーモラスな雰囲気をさらに引き立て、視聴者の記憶に強く残るものとなりました。
『
青春バカリズム』は、
バカリズムの独特な発想と、豪華ゲスト陣の共演、そして視聴者参加型の企画によって生み出された、記憶に残る
バラエティ番組でした。その自由奔放なスタイルと、視聴者と一体となって作り上げていく過程は、多くの視聴者に新鮮な驚きと感動を与え、配信終了後もなお語り継がれる名作として評価されています。番組公式ウェブサイトやSNSアカウントを通じて、その魅力の一部を垣間見ることができます。