青木アリエ

青木アリエの陸上競技人生

青木アリエ（あおき ありえ）さんは、静岡県出身の陸上選手で、主に短距離走を専門としています。2004年6月4日生まれの彼女は、ペルーと日本、そしてペルーとイタリアの混血で、その背景が彼女の独特なアイデンティティを形成しています。

アリエさんは、ペルー国籍を持ちながらも、2025年の6月に日本国籍を取得しました。それに伴い、親戚の名字である青木姓に改名し、新たなスタートを切ることになりました。彼女は、静岡県の浜松市立舞阪中学校から始まり、その後東海大学付属静岡翔洋高等学校に進学。日本体育大学体育学部に在籍しながら、陸上競技に打ち込んでいます。

中学時代、アリエさんは「第46回全日本中学校陸上競技選手権大会」に女子100m走に出場しましたが、予選で敗退しました。しかし、その後の高校時代には着実な成長を遂げます。具体的には、2021年の「第74回全国高等学校陸上競技対校選手権大会」では、女子400mで6位に入賞し、全国大会での存在感を示しました。高校時代から彼女が400mを本職としていることは、明らかです。

2023年4月には日本体育大学に進学し、陸上競技部に所属しさらに高みを目指して練習を重ねています。そして、2025年5月3日に行われた「静岡国際陸上競技大会」での女子400m走において、51秒71の驚異的なタイムで優勝を果たしました。このタイムは、2008年に丹野麻美選手が記録した51秒75の日本記録を17年ぶりに更新したものであり、さらには日本女子学生新記録でもあります。

ところが、アリエさんがこの記録を打ち立てた時点では、まだペルー国籍の選手扱いであったため、日本陸上競技連盟が公認する日本記録としての認定は受けられませんでした。しかし、日本の大学に在学しているため、日本女子学生の新記録としては認められました。この経過が彼女の今後の活動において注目される点となります。

2025年6月には日本国籍を取得したことが官報で正式に告示され、7月には取材の場で改名の予定を発表しました。そして、8月にはポーランドで行われたWAコンチネンタルツアーの女子400m走に青木アリエとして初めて出場し、7位の成績を残しました。

彼女のこれまでの経歴は、単なる競技者としての成長を超えて、文化や国籍の枠を超えた特異な背景があることを物語っています。青木アリエ選手の今後の活躍に、陸上競技界やファンが期待を寄せています。

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