青木直幸

青木 直幸の生涯と業績

青木直幸（あおき なおゆき）氏は、日本の優れた財務官僚であり、多くの重要なポジションを歴任してきました。静岡県出身で、静岡県立沼津東高等学校を卒業後、東京大学法学部に進学し、1978年に大蔵省に入省しました。大学時代からの強い法学への関心が、彼のキャリアの基礎を築くこととなります。

学歴と初期のキャリア

大学卒業後、最初に配属されたのは主税局調査課で、ここで財政に関する国家政策の基盤を学びました。その後、1980年代早期にはドイツに留学し、国際的な視野を広げることになります。ドイツでの経験は、彼にとって財務官僚としての重要な基盤を築く機会となり、帰国後には運輸省などでの経験も重ねました。

国際的経験と主要な職務

青木氏は1986年から1992年にかけて、外務省在ドイツ日本国大使館において、二等書記官として勤務しました。この期間に、ドイツとの外交関係を深め、国際的な財務政策の策定に寄与しました。その後、広島国税局課税第一部長や、大阪税関総務部長など、様々なポジションでの経験が積まれ、特に1998年には経済企画庁の総合計画局で計画官として、財政金融担当の重要業務に従事しました。

財務省への昇進と評価

2000年代に入ると彼は、財務省におけるより高い位置に昇進します。2007年には大臣官房政策評価審議官という役職に就任し、政策の評価や企画において重要な役割を果たしました。2008年には横浜税関長に就任し、税制や関税に関する実務を根底から支える業務に尽力しました。2010年には、税務大学校の校長として、次世代の財務専門家の育成にも貢献しました。

退官後の活動と受章

2011年に退官後、ANA Cargoの顧問として、新たなキャリアをスタートさせます。その後、エヌ・ティ・ティ・カードソリューション監査役や損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの取締役就任を経て、2020年にはSOMPOアセットマネジメントの取締役も務めるなど、民間企業でもその手腕を発揮しています。これらのキャリアを通じて、財務、経済、政策評価の分野で豊富な経験を有し、貢献し続けています。

そして、2024年秋には瑞宝中綬章を受章予定であり、彼の公務に対する職務遂行や貢献が高く評価されています。青木直幸氏のこれまでのキャリアは、日本の財務政策及び国際協力の重要な一端を担っています。

もう一度検索