青木耕平

青木 耕平

青木 耕平（あおき こうへい、1972年8月8日 - ）は、日本の著名な実業家であり、株式会社クラシコムの代表取締役社長を務めている人物です。埼玉県で生まれました。

来歴

高校卒業後、青木氏はすぐに定職に就かず、約7年間という期間にわたって様々な仕事を経験しました。この時期には、トラックの運転手や市場での出荷作業、さらには化粧品の実演販売など、多岐にわたる職業を転々としました。

転機が訪れたのは2006年です。青木氏は実妹である佐藤友子氏と共に、株式会社クラシコムを共同で立ち上げました。創業当初は、賃貸不動産に特化したインターネットオークションサイトを開発・運営しましたが、この事業は約1年で撤退することとなりました。

最初の事業からの撤退を決めた際、青木氏と妹の佐藤氏は「最後の社員旅行」と称して北欧を旅しました。この旅の最中に買い付けた雑貨を、帰国後に試しにインターネットで販売してみたところ、驚くほど短期間で完売しました。この経験が、新たな事業のヒントとなり、北欧のライフスタイルや雑貨に焦点を当てたECサイトを立ち上げるアイデアにつながりました。

そして、2007年9月、北欧雑貨専門のECサイト「北欧、暮らしの道具店」が開業します。このサイトは、単に商品を販売するだけでなく、北欧の暮らしや文化を紹介するコンテンツを充実させ、独自のブランドイメージを確立していきました。

事業は順調に成長を遂げ、2008年11月には「クラシコムの蚤の市」といった実店舗でのイベントも開催し、顧客との接点を広げました。オンライン事業の拡大に伴い、2010年には月商1,000万円を達成、年間売上高は1億円を突破するなど、事業規模は着実に大きくなっていきました。

「北欧、暮らしの道具店」はECサイトの枠を超え、メディアとしての側面も強化していきます。2013年には、暮らしに関する情報を掲載した小冊子『暮らしノオト』を創刊しました。さらに、2018年にはオリジナル短編ドラマ『青葉家のテーブル』（主演：西田尚美）を制作・公開するなど、コンテンツマーケティングを駆使した事業展開を進めました。

こうした取り組みが功を奏し、事業は更なる拡大を続けます。2021年7月期には、売上高が45.3億円を超える規模にまで成長しました。

そして、事業の成熟と将来的な展望を見据え、株式会社クラシコムは株式の上場を目指します。2022年7月11日には、同年8月5日付けで東京証券取引所のグロース市場へ上場することが正式に発表されました。

青木氏は、株式会社クラシコムの代表として、メディアにも度々出演しています。テレビ東京の経済番組『ワールドビジネスサテライト』や、日経スペシャル『カンブリア宮殿』などに出演し、「北欧、暮らしの道具店」のビジネスモデルや自身の経営哲学について語っています。

外部リンク

北欧、暮らしの道具店
クラシコムジャーナル
* 青木耕平 Twitter

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