青木茂男 (早稲田大学)

青木茂男の業績

青木茂男（あおき しげお、1915年9月5日 - 1987年7月22日）は、日本の会計学の分野において著名な学者であり、教育と研究の両面で多大な貢献を果たしました。彼は特に内部監査や管理会計の研究において先駆的な業績を残しました。

経歴

青木は神奈川県浦賀町で生まれ、1938年に早稲田大学商学部を卒業しました。その後、同大学の助手に就任し、以降は講師、助教授、教授と昇進するなど、長い間早稲田大学で教鞭をとりました。1960年には「近代内部監査の研究」により商学博士の学位を取得し、1966年から1968年には商学部の学部長を務めました。1986年に定年退任後は名誉教授となり、その後も亜細亜大学の客員教授として教え続けました。1987年に肺炎により亡くなるまで、教育者として活躍しました。

受賞歴

1962年、彼は著作『近代予算統制論』で日経・経済図書文化賞を受賞。この賞は彼の業績を評価する重要なもので、彼の研究が会計学界において高く評価されていることを示しています。

著書

青木は数多くの著作を残し、特に以下の書籍が評価されています。

• - 『アメリカに於ける内部監査制度』（1948）
• - 『企業経理と財務　貨幣価値変動下の会計』（1948）
• - 『管理会計』（1950）
• - 『原価計算論』（1955）
• - 『近代予算統制論』（1962）

これらの著作は、経営分野や会計学の基本理論や実務において基礎的な参考資料として利用されています。

また、彼は共編著や翻訳も多数手がけており、業界の発展に寄与しました。

教育者としての影響

青木の教え子の中には、後に日本の会計学界で活躍する多くの専門家がいます。彼の教育方針は、理論だけでなく実務にも重点を置いており、学生に対して実践的な経営知識を身につけさせることを重視していました。

結論

青木茂男は日本における会計学の発展に寄与した重要な人物であり、その業績は後進の学者や実務家に多大なる影響を与えました。彼の研究と著作は、今なお多くの人々に学ばれ、会計学の基礎を理解するための重要な資源となっています。彼の功績は、会計の理論と実務を結びつける上での土台を築くことに貢献しました。

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