青森県医師会

公益社団法人青森県医師会

「こうえきしゃだんほうじんあおもりけんいしかい」と読む公益社団法人青森県医師会は、英語では Aomori Medical Association と表記されます。この組織は、青森県の知事によって公益社団法人として認められており、青森県内で医療活動に従事する医師たちが主な会員となって構成されています。設立の目的は、県内の医療水準の維持・向上を図るとともに、地域医療体制の充実に寄与し、最終的には県民の健康と福祉の向上に貢献することにあります。

本部所在地

団体の運営を司る本部は、〒030-0801 青森県青森市新町2丁目8番21号に設置されています。ここを拠点として、県内の医師会活動全体の企画・調整が行われています。

組織構成

青森県医師会は、広範な県内各地の地域に根差した活動を効果的に行うため、複数の地域医師会（郡市医師会）によって支えられています。これらの地域組織は、それぞれの管轄区域における医療連携の中核を担い、地域特性に応じた医療課題への対応、会員医師間の情報交換や生涯学習の機会提供、そして地域住民への医療情報提供や健康増進活動などを実施しています。これらの地域医師会の連携があってこそ、県全体としての包括的な医療提供体制が維持されています。記載されている地域医師会に関する情報は、2024年10月時点のものです。

現在の郡市医師会

現在活動している主要な郡市医師会とその所在地は以下の通りです。

• - 青森市医師会: 〒030-0821 青森市勝田1丁目16番16号
• - 弘前市医師会: 〒036-8045 弘前市野田2丁目7番1号
• - 八戸市医師会: 〒031-0804 八戸市田向3丁目6番20号
• - 上十三医師会: 〒034-0093 十和田市西十二番町14-8 さわらび会館内
• - むつ下北医師会: 〒035-0031 むつ市柳町1丁目7番33号
• - 西北五医師会: 〒037-0045 五所川原市新町33-1 五所川原市保健センター内
• - 南黒医師会: 〒036-0353 黒石市乙大工町3-1 南地方教育会館3階
• - 弘前大学医師会: 〒036-8203 弘前市本町53 弘前大学医学部附属病院総務課庶務係内（弘前大学医学部附属病院の総務課庶務係内に置かれています）

歴史的な変遷

青森県医師会の組織構造は、時代の変化や地域医療の状況に応じて変遷してきました。過去には、現在の体制とは異なる郡医師会が存在し、それぞれの地域で活動を行っていました。組織の効率化や地域連携の強化などを目的とした再編の結果、現在の郡市医師会体制へと移行しています。

かつて存在した組織としては、西津軽郡医師会が挙げられます。その所在地は〒038-3301 つがる市富萢町山里1丁目1番地、ファミリークリニック希望内にありました。

また、三戸郡医師会も過去に活動しており、〒039-0105 三戸郡南部町沖田面字千刈45番地、南部町保健福祉センター内に本部を置いていました。この三戸郡医師会は、2011年に八戸市医師会と統合される形で合併し、その役割は現在の八戸市医師会に引き継がれています。

組織の意義と活動

公益社団法人青森県医師会は、県内の医師が集まり、連携を深めることで、個々の医師や医療機関だけでは難しい課題にも組織として対応しています。災害時における医療支援体制の構築、感染症発生時の情報共有と対策協力、地域医療を担う若手医師の育成支援、会員医師向けの研修会や学術講演会の開催などを通じて、専門知識や技術の向上を図っています。また、県や市町村といった行政機関、さらには日本医師会などの関連団体とも連携を取りながら、青森県の医療政策や地域保健活動に対して提言を行うなど、県民全体の健康を守るための幅広い活動を展開しています。地域に根差した郡市医師会の存在と、それを束ねる県医師会の連携は、多様な地域特性を持つ青森県において、質の高い医療を持続的に提供し、地域住民が安心して暮らせる環境を支える上で極めて重要な役割を果たしています。

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