青空の果て

奥田美和子の「青空の果て」は、2003年11月5日にリリースされた3枚目のシングルです。2001年初頭から活動を休止していた彼女にとって、約3年5ヶ月ぶりの復帰作であり、レコード会社を移籍してからの最初の作品となりました。

この楽曲は、TBS系ドラマ『ヤンキー母校に帰る』の主題歌として起用され、幅広い層に支持され、累計約20万枚のセールスを記録しました。奥田美和子の新たなスタートを飾るにふさわしい、力強い楽曲です。

本作から、作詞およびビジュアルプロデュースを、作家の柳美里が手掛けることになったのも大きな特徴です。柳美里の独特な世界観が、奥田美和子の音楽に新たな深みをもたらしました。

収録曲は以下の通りです。

1. 青空の果て (4:43)
作詞：柳美里　作曲：Rie　編曲：松浦晃久
TBS系ドラマ『ヤンキー母校に帰る』主題歌
バンドサウンドを基調としたロックナンバー。16歳の高校生が抱く絶望と希望をテーマにした歌詞が、聴く人の心を揺さぶります。また、この曲の別バージョンとして「絶望の果て」も制作されており、アルバム『二人』には両バージョンが収録されています。
ミュージックビデオ（MV）は、歌唱と歌詞に重点を置く意向から、顔を黒く塗ったり、前髪で顔を隠したり、モノクロ加工を施すなど、ビジュアル面の露出を極力避けた撮影方法が採用されました。楽曲の世界観をより深く表現するための工夫が凝らされています。

2. ブランコに揺れて (4:38)
作詞：柳美里　作曲・編曲：コイケタカヒロ
表題曲とは対照的に、アコースティックギターとヴァイオリンのみの伴奏で構成されたバラード。静かで美しい旋律が、聴く人の心を優しく包み込みます。コアな奥田ファンからの人気が高い楽曲です。

3. 青空の果て (Instrumental) (4:41)

「青空の果て」は、奥田美和子の新たな音楽性の幕開けを告げる作品であり、彼女の表現力の幅広さを示す重要な一曲と言えるでしょう。ドラマの主題歌として多くの人々に感動を与え、現在もなお、色褪せることなく愛され続けています。

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