青軍 (ポーランド)

青軍（ハラー軍）

青軍（The Blue Army）、またはハラー軍（Armia Hallera）は、第一次世界大戦中の1917年6月4日にフランスの指示で設立されたポーランドの義勇軍です。この軍はポーランド国民の委員会によって指導され、ロマン・ドモフスキが重要な役割を果たしました。設立当初、彼らはフランス軍の指導下で活動し、1919年までに兵力は6個師団、最大で約8万人に達しました。

設立の背景

青軍は、フランスの大統領レイモン・ポアンカレとポーランド国民委員会との間の協定に基づき、1917年に設立されました。軍の中心的なメンバーは、アメリカ合衆国から帰還したポーランド人兵士23,000人であり、彼らはイグナシー・ヤン・パデレフスキの呼びかけに応じて集まりました。また、フランス軍で従事していたポーランド人や、ドイツとオーストリア・ハンガリー帝国の捕虜となっていたポーランド人も含まれており、そうした多国籍の参加者が集まっていました。おおよそ25,000人がその中に含まれ、さらにはロシア遠征軍に参加していた者や、ブラジルに住むポーランド人も数人が加わりました。

軍の運営と規模の拡大

青軍は最初、フランスの指揮下におかれ、ルイ・アルキナール将軍の指導を受けましたが、1918年9月になってポーランド国家委員会に指揮が移管されます。10月にはユゼフ・ハラー将軍が新たに指揮を担当し、軍は更なる編成と戦略が進められました。1918年の夏、青軍はフランスのシャンパーニュ地方での大規模な戦闘にのみ一部関与し、主要な戦力としては第1歩兵連隊が投入されました。

ポーランドへの移動

1919年に入ると、青軍の規模は7万人に達し、同年の4月にはドイツを通過して無防備でポーランドに再配置されることとなりました。兵員と装備は別々に輸送され、それにより青軍はポーランド軍内でも特に訓練を受けた部隊としてその地位を確立しました。4月26日にはポーランドに初めての部隊が到着し、ハラー軍はポーランド・ウクライナ戦線に移動することになりました。

軍の戦闘と再編成

ハラー軍はウクライナに関する戦争に参加しない条件でしたが、1919年5月15日、ポーランド政府はガリシアやヴォルィーニの戦線への派遣を決定しました。この派遣により、ハラー軍はリヴィウを守るために戦闘を行い、チョルトキフの攻撃時には大きな損失を被りましたが、最終的には協商国の支援を受けて成功を収めました。

東ガリシアやヴォルィーニへの占領後、青軍は1919年9月に再編成され、ポーランド軍に正式に編入されることとなりました。このようにして、青軍はその歴史において重要な役割を担い、ポーランドの軍事力の一翼を形成しました。

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