静岡県立焼津水産高等学校

静岡県立焼津中央高等学校について

静岡県焼津市に位置する静岡県立焼津中央高等学校は、県立の水産高校です。この学校は、海に関する多様な知識と技術を習得するためのカリキュラムを提供しており、自然環境を生かした実践的な教育に力を入れています。特に水産業に特化した教育が行われているため、地元産業との連携が強いのが特徴です。

設置学科

焼津中央高校の主な学科には以下のようなものがあります：

本科

1. 海洋科学科 （定員80名）
この学科では、2年次から工学類型、開発類型、機関類型、航海類型に分かれて学ぶことになります。特に機関類型と航海類型の生徒は、毎年約1か月間の実習として乗船実習を行います。卒業後、希望すれば5級海技士の免除措置が受けられますが、免許取得には一定の乗船履歴が必要です。

2. 食品科学科 （定員40名）
食品の製造と加工に関する実践的なスキルを学ぶ学科です。実習では、ツナ缶やシラップ漬けみかん、佃煮などの製品を作成し、文化祭や模擬会社で販売することもあります。また、調理師免許を取得できるダブルスクールの機会も用意されています。

3. 栽培漁業科 （定員40名）
この学科では、魚の生態や養殖技術などを学ぶことで、水産生物の生産に関する理解を深めます。学校内の臨海実習場での養殖活動が主な実習内容であり、生徒同士で行う「池当番」の制度もあります。

4. 流通情報科 （定員40名）
流通や商品開発の理論を学び、実際のビジネスを模倣した「フィッシュパラダイス魚国」という会社で経営の経験を積みます。

専攻科

専攻科では、航海工学科（航海）および（機関）の2つの専攻があり、いずれも3級海技士免状の取得を目指します。生徒は実習と座学を1年3ヶ月にわたって受けることになるため、実践的な知識と技術が身につきます。

施設・設備

焼津中央高校には高度な実習を行うための多様な施設が整っています。例えば、海洋工学センターや製造実習工場では、専門的な機器を使った実習が可能です。また、臨海実習場では多種多様な水産生物の養殖が行われており、実践的な学びを深めることができます。

沿革

学校の歴史は1922年にまでさかのぼり、当初は焼津町立水産学校として設立されました。その後、静岡県立に移管され、さまざまな変革を経て現在の形へと発展してきました。特に1948年に高校としての名前が確定し、以来水産に特化した教育を提供しています。

アクセス

静岡県立焼津中央高等学校へは、しずてつジャストラインの「水産高校前」停留所から徒歩3分の距離にあり、アクセスも良好です。県外からの生徒も受け入れられるチャンスがあり、一部の条件が特例として設けられています。

部活動

学校生活の充実のために多様な部活動が存在します。運動部や文化部ともに和気あいあいとした雰囲気で活動しており、生徒たちは学業の合間に仲間とともに多くの経験を積むことができます。

このように、静岡県立焼津中央高等学校は、海洋関連の専門教育を受けるための充実した環境が備わっており、多くの生徒が未来に向けた道を切り開いています。

もう一度検索