2018年11月21日、ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントより、声優・
井口裕香さんの10枚目の
シングル「革命前夜」がリリースされました。前作「UNLOCK」から約半年ぶりの
シングルで、話題のTVアニメ『とある魔術の禁書目録III』の前期エンディングテーマに起用されたことが大きな注目を集めました。井口さんにとって、音楽活動を始めるきっかけとなった作品が『とある魔術の禁書目録』シリーズだったこともあり、同シリーズの
主題歌を担当するのは本作が初めてという、特別な意味を持つ作品となりました。
3形態でのリリースと多彩な特典
「革命前夜」は、アーティスト盤、アニメ盤、通常盤の3形態で発売されました。それぞれの形態で収録内容が異なり、ファンにとって魅力的な選択肢が用意されています。
アーティスト盤には、表題曲「革命前夜」のミュージックビデオとメイキング映像、さらにTV-CM映像を収録した
DVDが付属。
アニメ盤は、『とある魔術の禁書目録III』の描き下ろしイラストジャケット仕様となっており、TVアニメのノンテロップエンディング映像と
井口裕香さんへのインタビュー映像を収録した
DVDが付属しています。カップリング曲もアーティスト盤、通常盤とは異なる楽曲が収録されています。
通常盤はCDのみのシンプルな構成です。
ミュージックビデオとデジタル先行配信
「革命前夜」のミュージックビデオは、全編でプロジェクションマッピングという革新的な映像技術を用いて制作されており、楽曲の世界観を視覚的に表現した、見応えのある作品に仕上がっています。
CD
シングル発売に先駆け、
2018年10月6日より表題曲「革命前夜」のデジタル先行配信も開始されました。これは、ファンの期待感を高める効果的なプロモーション戦略の一つと言えるでしょう。
さらに、発売を記念して、
井口裕香さんオフィシャルYouTubeチャンネルでは、「革命前夜」発売記念特番が3回にわたって配信されました。そのうち、最終回となる「打ち上げ特番」は、CD発売日である
2018年11月21日に生配信され、ファンとのリアルタイムな交流が実現しました。
楽曲の詳細と制作秘話
「革命前夜」は、zopp氏による作詞、高橋克行氏と伽羅奢氏による作曲、佐々木裕氏による編曲という豪華な制作陣によって生み出されました。井口さんはレコーディングについて、「大人になりつつあるインデックスの柔らかい心を表現したかった」とコメントしており、インデックスというキャラクターを演じる立場だからこそ表現できる繊細な感情を歌い込もうと努力したことが伺えます。壮大なサウンドを表現する難しさから、レコーディングでは初めて体育座りで歌唱するなど、試行錯誤を重ねて完成にこぎつけたというエピソードも興味深い点です。ちなみに、この楽曲は当初、「THE EVE OF THE REVOLUTION」という英語の仮タイトルで制作されていました。
カップリング曲「幸せなケーキの作り方」は、
野田愛実氏による作詞・作曲で、一度聴いたら忘れられないような、温かい気持ちになれるクリスマスソングに仕上がっています。井口さんが野田氏に直接リクエストして制作された楽曲であり、前作に続いてアーティスト盤・通常盤のカップリング曲を野田氏が手掛けたことからも、両者の信頼関係が窺えます。
アニメ盤のカップリング曲「blue moon」は、maimie氏による作詞、佐々木裕氏による作曲・編曲です。井口さんはこの曲について、「インデックスが置いて行かれたときの大人な気持ちを歌いたい」と語っており、重くなりすぎず、澄んだ気持ちで未来を見据えているけれども切ない、という複雑な感情を表現しています。「blue moon」は、ひと月の間に満月が2回巡るという、稀な天文現象を指し、楽曲のテーマとも深くリンクしています。
収録されているインストゥルメンタルやTVサイズバージョンなども含め、「革命前夜」は、音楽的にも、映像的にも、そして物語的にも、多様な魅力が凝縮された作品と言えるでしょう。