鞠谷宏士

鞠谷宏士（きくたに ひろし）は、1921年に大阪府大阪市で生まれ、2010年10月29日に老衰のため89歳で生涯を閉じました。彼は日本の運送施設工学者として、特に船舶工学の分野で多大な貢献をしました。

学歴と職歴

1943年に東京高等商船学校（現在の東京海洋大学）航海科を卒業後、日本郵船に入社しました。1947年には航海訓練所に転出し、後進の育成に携わります。1950年からは商船大学高等商船学校の教授として教鞭を執り、1976年には学生部長に就任しました。1984年には東京商船大学の学長に選任され、大学運営の重責を担いました。

国際的な活動と業績

1989年からは世界海事大学の理事を務め、国際的な海事教育の発展に尽力しました。また、海洋会の副会長も務めました。長年にわたる海事分野への貢献が認められ、1994年には勲二等旭日重光章を受章しました。さらに、日本航海学会の会長も務めるなど、学会の発展にも大きく寄与しました。

著書

鞠谷宏士は研究者として、以下の著書を執筆しました。

船舶の構造及び設備属具 (天然社、1956)
船の保存整備 (天然社、1956)

これらの著書は、船舶工学の分野における重要な文献として、現在でも参照されています。

鞠谷宏士は、日本の海事教育と研究の発展に大きく貢献した人物であり、彼の功績は永く記憶されることでしょう。

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