音楽あそび

『音楽あそび』は、1957年4月20日から1959年3月4日までNHKで放送されていた、小学校3・4年生向けの学校放送番組です。この番組は、音楽を通じて子供たちの感性を育むことを目的としており、歌唱やリズム遊び、楽器演奏など、様々な音楽活動が取り入れられていました。

放送は、1958年12月以前はNHKテレビジョンで、1959年1月以降はNHK総合テレビジョンとNHK教育テレビジョンで同時放送されました。これは、当時テレビ放送が普及する中で、より多くの子供たちが番組を視聴できるように配慮した結果と考えられます。

番組には、大和淳二氏が出演しており、子供たちに親しみやすい語り口で、番組を盛り上げていました。大和氏は、音楽の楽しさを伝えるだけでなく、子供たちの好奇心を刺激し、創造性を引き出すような役割も担っていたと考えられます。

番組の放送リストを見ると、季節や行事、自然などをテーマにしたものが多く、子供たちが日常生活の中で音楽を感じられるように工夫されていたことがわかります。例えば、「春の小川」「こいのぼり」「おまつり」など、子供たちにとって身近なテーマが選ばれており、歌や音楽を通して、子供たちが季節の変化や行事をより深く理解するきっかけとなっていたと考えられます。また、「リズムあそび」「ドレミあそび」など、音楽の基礎的な要素を学ぶための内容も含まれており、子供たちの音楽的な成長をサポートしていたと考えられます。

1957年度の放送では、「春の小川」から始まり、「こいのぼり」「リズムあそび」「音楽あそび」「ドレミあそび」「汽車」「みなと」「おまつり」「マーチに合せて」「のぎく」「ふしあそび」「ハイキング」「おどりの音楽」「子もりうた」「スケータース・ワルツ」「おはなしの音楽」「ひなまつり」「音楽会」といったバラエティ豊かな内容が放送されました。また、1958年度には、「春の小川」「茶つみ」「ハイキング」「山の歌」「みなと」「楽しい夏」「行進曲」「しょじょ寺のたぬきばやし」「村まつり」「秋のやまのぼり」「もみじ」「とんび」「はたらくお山」「スケーターズ・ワルツ」「こもりうた」「音楽げき「くらげになぜ骨がない」」「どこかで春が」といった内容が放送され、前年度に引き続き、子供たちの興味関心を引くテーマが選ばれていました。

『音楽あそび』は、子供たちが音楽に親しみ、音楽的な感性を育む上で、重要な役割を果たした番組であったと言えるでしょう。番組を通して、多くの子供たちが音楽の楽しさを知り、豊かな心を育んでいったと考えられます。

音楽あそび - NHK放送史

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