音楽派トゥギャザー

音楽派Togetherの全貌

『音楽派Together』（おんがくはトゥギャザー）は、1989年10月12日から12月14日までTBS系列で放送されていた音楽番組です。放送時間は毎週木曜日の22時から22時54分までで、全10回の放送が行われました。本番組は、長寿番組『ザ・ベストテン』の後を受けてスタートしたもので、初回の視聴率は11.0%を記録したものの、その後の視聴率は徐々に低下し、最終的には平均7.0%で打ち切りとなりました。

番組の背景とコンセプト

『音楽派Together』は、音楽番組として多くのファンを持つ『ザ・ベストテン』の後釜として、同じ時間帯に放送されることになりましたが、ランキングを排除することで新たなコンセプトを打ち出しました。これにより、トークに重きを置くスタイルを採用し、毎回5 - 6組のゲストミュージシャンを迎え、その活動や楽曲について詳しく話す時間が設けられました。

この番組では、司会を黒柳徹子が引き続き担当し、パートナーとして高田純次が起用されました。司会コンビは、視聴者にとって馴染みのある存在であり、そのトークの掛け合いが番組の魅力となりました。番組のスポンサーは、『ザ・ベストテン』の末期と同様の企業が務め、制作品質を保つ要素ともなっていました。

視聴率の推移と打ち切り

初回放送から好スタートを切ったものの、次回以降の視聴率は急速に低下しました。第1回の視聴率が11.0%だったのに対し、2回目以降は7％から8%台を維持するのがやっとでした。視聴率の低迷は番組存続に影を落とし、最終的には11月中に打ち切りが発表され、年内の放送で終了となりました。

この『音楽派Together』の終了は、TBSにおけるゴールデンタイムの音楽番組の減少を意味しており、次の音楽番組が放送されるまでにはかなりの期間が空きました。実際、TBSは1992年10月に『突然バラエティー速報!!COUNT DOWN100』を放送開始するまで、音楽番組が途絶えることになります。

振り返りと現在の評価

『音楽派Together』に対する視聴者やメディアの振り返りは少なく、特に懐かしの番組として語られることは稀です。同じく司会を務めた高田純次が『王様のブランチ』に出演した際に、わずかに言及されることがあった程度です。このようなことからも、番組が持っていた歴史的な価値や意義についてはあまり知られていないのが現状です。

担当演奏者と番組制作

演奏を担当していたのは、宮間利之とニューハード+GTサウンドであり、音楽の質を高めるために、プロのミュージシャンが揃えられました。さらに番組の指揮は長洲忠彦が手掛け、全体の演出に寄与しました。

『音楽派Together』は短命ながら、一時期の音楽番組の一つとしてTBSの歴史に刻まれています。トーク主体のアプローチを試みた点は、当時の音楽番組における一つの挑戦であったと言えるでしょう。

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