順天堂大学硬式野球部

順天堂大学硬式野球部

順天堂大学硬式野球部（じゅんてんどうだいがくだいがくこうしきやきゅうぶ）は、千葉県印西市に位置する順天堂大学に属する大学野球チームです。チームは東都大学野球連盟に加盟し、学生によって構成されています。特筆すべきは、専任監督を置かずに毎年選出される4年生の学生監督がチームを指揮する点です。この独特の運営方式は、学生が自らの手でチームを育てることを目的としており、学生のリーダーシップや責任感を育む重要な役割を果たしています。

歴史

順天堂大学硬式野球部は1955年に創部され、当初は千葉県大学野球連盟に所属していました。3年後の1958年には東都大学野球連盟の準加盟となり、活動を広げていきました。1984年には春季リーグ戦で3部を優勝し、特別な手続きなしに自動的に2部に昇格しました。これは、当時2部に在籍していた拓殖大学の出場停止が要因でした。

その後の1985年秋季リーグで初めて2部5位を記録し、続く1986年春季でも同じ順位を維持しましたが、これらの結果が現在における最大の成果となっています。その後しばらくは厳しい時期が続き、1986年秋季には2部で最下位となり、入替戦で国士舘大学に敗れ3部に降格しました。

以降、チームは強豪の大正大学とともに3部リーグでの競争が続きましたが、1999年に秋季リーグで優勝し、拓殖大学に勝利して再び2部昇格を果たしました。しかし、再昇格した2000年春季リーグではまたも最下位となり、再入替戦で拓殖大学に敗れ、3部へ戻ることとなりました。

再び3部での優勝を重ねながらも、入替戦ではなかなか勝ち上がれず、2002年には再度2部昇格を果たしましたが、2003年春季リーグで再び最下位となり3部降格。このように、一進一退の激しい歴史を持ちながらも、現在も存続し続けています。特に2004年以降は複数回の3部優勝を達成していますが、いまだ2部昇格には至っていません。

本拠地

チームの本拠地は、千葉県印西市にあるさくらキャンパス内のプレイグラウンドです。近隣の公営球場などでオープン戦を行い、学生は初年度に医学部とスポーツ健康科学部の全員がさくらキャンパスの寮で生活するという制度になっています。ただし、野球部専用の寮は存在しません。

記録

順天堂大学硬式野球部はこれまでに3部リーグで24回、4部リーグで7回の優勝を果たしています。また、準加盟リーグ時代も含めて多くの勝利を重ねており、その実績は誇りとされています。

OB

多くの優れたOBを輩出しており、元中越高校野球部監督の鈴木春祥氏、県立高松商業高校野球部監督の長尾健司氏、さらにNTT信越硬式野球クラブで活動している進藤義法氏や、石川ミリオンスターズの日下広太氏、俳優として活動中の片山享氏など、様々な分野で活躍しています。

まとめ

順天堂大学硬式野球部は、その独特の構成と激しい競技歴を通じて、野球界に多くの貢献をしています。学生が中心となって運営することで、学びや成長の機会を提供し、未来のリーダーを育てる役割も担っています。

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