須田健仁

須田健仁：スキージャンプ界を彩った名選手

須田健仁（すだ けんじ）は、1966年2月26日生まれ、北海道小樽市出身の元スキージャンプ選手です。中学校、高校時代には目立った実績はありませんでしたが、社会人になってから才能を開花させました。東京美装興業に入社後、1984年から1985年シーズンには少年組で数々の優勝を飾り、その名を轟かせました。

ワールドカップでの活躍

1990年から1998年までワールドカップに参戦し、通算12回もトップ10入りを果たしました。1994年3月には、スウェーデンのエルンシェルツビクで開催された大会でノーマルヒル2位という最高位を記録しました。

オリンピックでの挑戦

1992年のアルベールビルオリンピックでは、上原子次郎、原田雅彦、葛西紀明と共に団体4位に入賞。個人ではノーマルヒル39位、ラージヒル17位という成績でした。1994年のリレハンメルオリンピックにも代表として選出されましたが、競技への出場機会はありませんでした。

世界選手権での奮闘

1993年の世界選手権（スウェーデン・ファルン）では、団体5位（メンバーは須田、岡部孝信、葛西紀明、原田雅彦）に貢献しました。個人戦への出場はなし。1997年の世界選手権（ノルウェー・トロンハイム）では、個人ノーマルヒル40位という成績でした。

長野オリンピックでの貢献

1998年長野オリンピックにも代表として選出されましたが、選手としての出場機会はありませんでした。しかし、チームのまとめ役として、日本ジャンプチームの大活躍を陰で支えました。現役時代、スタート台で白い歯を見せる笑顔は「須田スマイル」と呼ばれ、多くのファンに愛されました。

指導者としての新たな道

1999年に現役を引退後、東京美装興業のコーチに就任。自チームだけでなく、全日本スキー連盟のコーチとしても若手選手の育成に尽力しています。

主な優勝記録

1985年：第26回雪印杯全日本ジャンプ大会少年組、第12回HTBカップ国際[[スキージャンプ競技大会]]少年組、第56回宮様スキー大会国際競技会70m級少年組、第56回宮様スキー大会国際競技会90m級少年組、第6回ＮＨＫ杯蔵王ジャンプ大会、第63回全日本スキー選手権70m級少年組、第63回全日本スキー選手権90m級少年組、第13回野沢温泉ジャンプ大会少年組
1990年：第45回国民体育大会冬季大会成年A
1991年：第46回国民体育大会冬季大会成年A、第19回野沢温泉ジャンプ大会成年組
1992年：第20回札幌五輪記念国際ジャンプ大会
1993年：第48回北海道スキー選手権大会、第34回NHK杯ジャンプ大会、第17回伊藤杯 宮の森ナイタージャンプ大会
1994年：第35回雪印杯全日本ジャンプ大会、FISコンチネンタルカップサマージャンプ 白馬大会
1998年：第69回宮様スキー大会国際競技会ラージヒル
1999年：第54回国民体育大会冬季大会成年B、第23回伊藤杯 宮の森ナイタージャンプ（引退試合）

外部リンク

国際スキー連盟のプロフィール
Olympedia
冬季オリンピック日本代表選手
長野五輪ニュース（信濃毎日新聞）

須田健仁は、その実力と人柄で多くの人々に愛されたスキージャンプ選手でした。引退後も指導者として、その情熱を次世代に伝えています。

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