須田匡昇

須田 匡昇

須田 匡昇（すだ まさのり）は、1973年7月24日生まれ、兵庫県洲本市出身の日本の男性総合格闘家です。国際武道大学で学び、修斗の世界ライトヘビー級王者としてその名を刻みました。

アマチュア・プロ初期キャリア

学生時代にはサンボに取り組み、1994年には第20回全日本サンボ選手権82kg級で優勝しています。1997年にはザ・トーナメント・オブ・J '97中量級でも優勝を果たすなど、アマチュアの舞台でも実績を残しました。

プロ転向後、1998年3月にはフランスで開催されたGolden Trophy 1998に出場。オヘリアン・デュアルテを相手に、得意技の一つである跳びつき腕ひしぎ十字固めで見事な一本勝ちを収めました。この大会に日本人として初めて出場した選手となりました。

同年8月には修斗のライトヘビー級（当時の名称、-83kg）タイトルマッチに挑戦。王者エリック・パーソンに挑みましたが、マウントからのパンチによりTKO負けを喫し、王座獲得はなりませんでした。

2000年4月には修斗で佐々木有生と対戦し、判定勝利を収めています。

修斗世界王座獲得と防衛

2002年1月、修斗ライトヘビー級王座決定戦に出場した須田選手は、ランス・ギブソンと対戦。フルラウンドの末、3-0の判定勝ちを収め、念願の修斗世界王座（第3代）を獲得しました。

同年12月にはDEEPに初参戦し、DEEP2001 7th IMPACTで長南亮と対戦。白熱した試合は判定となり、2-1のスプリットデシジョンで勝利を収めました。

2003年5月、ハワイで開催されたSuperBrawlにおいて、修斗世界ライトヘビー級王座とSuperBrawlミドル級王座の統一戦が行われました。対戦相手はイーゲン井上。この試合で須田選手はパウンドによるTKO勝利を飾り、両王座の統一に成功するとともに、修斗王座の初防衛も果たしました（SuperBrawlミドル級王座は第2代）。

2003年9月にはDEEPミドル級（-82kg）タイトルマッチで王者上山龍紀に挑戦しましたが、1-0の判定ドローとなり、DEEP王座の獲得には至りませんでした。

2004年7月、再びハワイで行われた修斗世界ライトヘビー級タイトルマッチで、挑戦者のダスティン・デニスを迎えて防衛戦に臨みました。この試合もフルラウンドを戦い抜き、1-0の判定ドローで王座の2度目の防衛に成功しました。

しかし、2005年4月、ハワイでのSuperBrawlミドル級タイトルマッチにおいて、挑戦者のファラニコ・ヴァイタレと対戦。試合開始わずか1Rで左ストレートによるKO負けを喫し、SuperBrawl王座を失いました。

PRIDE参戦、そして引退

2005年9月、日本最大の総合格闘技イベントの一つであったPRIDEに初出場を果たしました。PRIDE 武士道 -其の九-で開催されたウェルター級（-83kg）トーナメントの1回戦で、強豪ムリーロ・ブスタマンチと対戦。しかし、ムリーロ・ブスタマンチの得意とする腕ひしぎ十字固めに捉えられ、一本負けを喫しました。

PRIDE参戦後、須田選手は現役引退を決意。2006年2月17日、修斗の代々木大会で引退式が行われ、保持していた修斗世界ライトヘビー級王座とライセンスを返上しました。同年2月26日をもって、正式に競技生活から引退しました。

引退後、2006年7月8日にはMove On Kings!というイベントで、SUDAのリングネームを使用し、瓜田幸造とエキシビションマッチを行っています。

獲得タイトル

第20回全日本サンボ選手権 82kg級 優勝（1994年）
ザ・トーナメント・オブ・J '97 中量級 優勝（1997年）
第3代修斗世界ライトヘビー級王座（2002年）
第2代SuperBrawlミドル級王座（2003年）

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