須磨学園中学校・高等学校

須磨学園中学校・高等学校について

須磨学園中学校・高等学校は、兵庫県神戸市須磨区板宿町に位置する私立の教育機関です。最寄り駅は神戸市営地下鉄の西神・山手線及び山陽電鉄本線の板宿駅で、駅から徒歩約12分の場所にあります。学校法人須磨学園により設立され、現在の学園長はアスキーの創業者として知られる西和彦氏が務めています。

学校のコースと特色

須磨学園では、入学年次に応じて様々なコースが設けられています。中学入学者は、Aコース（難関国公立大学を目指す）とBコース（最難関国公立大学を目指す）に分かれています。また、高校入学者ではI類（難関私立大学）、II類（国公立大学）、III類英数（難関国公立大学文系）、III類理数（国公立医歯薬理系）という選択肢があります。

学校のスローガン「to be myself,...」は、学生が自分自身の理想像を追求する姿勢を示しています。学園歌は都倉俊一が作曲し、阿久悠が作詞を手掛けたもので、学校のアイデンティティを表現しています。

設備とキャンパス環境

学校内は全館エアコン完備で、無線LANが整備された各教室や武道館、体育館といった設備があります。また、50mプールや飛び込みプール、全天候型の総合グラウンド、サンドグラステニスコート、武道館、球技グラウンドなど、学びや運動に適した充実した環境が整っています。ただし、飛び込みプールは現在使用されていません。

特徴的な点として、入学生には統一された機種の「制携帯」と「制パソコン」が一台ずつ配布され、ICT授業や課外活動に活用されています。これらのデバイスにはWindowsが搭載されており、教師と生徒のコミュニケーションにはMicrosoft Teamsなどのグループウェアを利用しています。

学年呼称と沿革

須磨学園独自の呼称システムも存在しており、中高一貫生の生徒は中学1年生がJ1学年、2年生がJ2学年、3年生がS1学年と呼ばれるなど、年次によって異なる名称が使用されています。このような仕組みは、生徒間の連帯感を強める役割も果たしています。

学校は1922年に須磨裁縫女学校として設立され、その後様々な改称を経て現在の形式に至ります。2004年には須磨学園中学校が発足し、近年では情報通信技術を取り入れた教育が進められています。

部活動と著名な出身者

部活動も活発で、陸上競技部は全国大会での優勝歴があり、ソフトテニス部や弓道部なども活躍しています。特に陸上競技では、数多くの著名な出身者を輩出しており、マラソンや水泳の選手たちもその一例です。「須磨学園」という名前が公に知られるようになったのは、在校生や卒業生の活動がメディアで取り上げられたためでもあります。

社会的な評価と不祥事

学校は高い教育水準を維持しており、著名な卒業生によってその名声が高まっていますが、過去には不祥事も発生しました。具体的には、ソフトテニス部の顧問による詐取事件が2012年に露見し、関係者が厳正に対処したことが知られています。

まとめ

総じて、須磨学園中学校・高等学校は、教育方針や学習環境、部活動など多岐にわたり学生をサポートするための体制が整えられています。これからの社会で、さまざまな分野で活躍する人材の育成に力を入れている学校として、多くの期待が寄せられています。

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