須美江インターチェンジ

須美江インターチェンジ：地域活性化を支える東九州自動車道の要衝

宮崎県延岡市須美江町に位置する須美江インターチェンジ（IC）は、東九州自動車道に設置されたハーフインターチェンジです。延岡方面への出入口のみが設置されているこのICは、地域活性化インターチェンジとして、沿線地域の発展に貢献する役割を担っています。

開通までの道のり：計画から供用開始まで

須美江ICの建設は、2009年に国土交通省によって地域活性化ICの追加設置が決定されたことが発端です。その後、2011年には東九州自動車道新設工事に関する事業認定が公示され、具体的な整備計画が着々と進められました。当初は2012年度中に北浦IC～須美江IC間の開通予定が示されていましたが、その後、2012年6月には開通予定が2016年度に、さらに2013年12月には2015年度へと繰り上げられました。そして、2014年3月8日、ついに北浦IC～須美江IC間が開通しました。

この開通によって、周辺地域へのアクセスが飛躍的に向上し、観光客の増加や地域経済の活性化が期待されています。須美江ICは、当初の計画から供用開始までの過程において、幾度かの見直しや変更を経て実現した重要なインフラであると言えます。

無料区間：利用者の利便性向上

須美江ICを含む佐伯IC～北川IC間は新直轄区間として建設されたため、通行料金は無料です。この無料区間は、地域住民の生活利便性向上に大きく貢献しているだけでなく、観光客にとっても経済的なメリットをもたらしています。

周辺環境：豊かな自然と観光資源

須美江IC周辺は、美しい日豊海岸に面しており、日豊海岸国定公園の一部にも含まれています。道の駅北浦をはじめ、須美江家族旅行村、須美江海水浴場、普門寺、須怒江神社といった観光スポットも点在し、豊かな自然と歴史文化に触れることができます。さらに、熊野江町、浦城町といった周辺地域にも、海水浴場や港、学校、郵便局など、生活に密着した施設が整っており、地域社会の基盤を支えています。

具体的には、熊野江海水浴場、浦城港、日豊汽船フェリー乗り場（島浦～浦城間）、浦城小学校、浦城海水浴場などが挙げられます。これらの施設の存在は、周辺地域の住民や観光客にとって、生活の利便性や観光の充実度を高める上で重要な役割を果たしています。

接続道路：地域交通網の一翼を担う

須美江ICは、宮崎県道243号須美江インター線と直接接続しており、国道388号とも間接的に接続しています。これにより、自動車によるアクセスだけでなく、その他の交通手段との連携も可能となり、地域交通網の充実にも寄与しています。

まとめ：地域発展の未来を担う拠点

須美江インターチェンジは、単なる道路インターチェンジではなく、地域活性化を推進する重要な拠点として機能しています。無料区間であること、周辺の観光資源、そしてアクセス道路網の整備といった要素が相乗効果を生み出し、地域の更なる発展に貢献していくことが期待されています。 今後、東九州自動車道の更なる整備とともに、須美江ICの役割も益々重要性を増していくことでしょう。

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