願い (ATSUSHIの曲)

EXILE ATSUSHI「願い」楽曲解説

「願い」は、EXILE ATSUSHIが作詞を手掛け、Arno LucasとJerome Dufourが作曲を担当した楽曲です。この楽曲には、「世界中の人々が、地球や人間に対して優しくあってほしい」という強いメッセージが込められています。劇団EXILE第4回本公演「DANCE EARTH〜願い〜」のテーマ曲として使用され、多くの人々に感動を与えました。

制作背景

ATSUSHIが「願い」の歌詞を書き下ろしたのは、天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典で奉祝曲を奉呈した帰りの車中でのことでした。奉祝曲を奉呈したという事実は、ATSUSHIに「これまでにもらった賞や名誉を胸に自分がどんな行動を起こすのか」という自覚と責任への想いを芽生えさせました。その時、ATSUSHIは同年に亡くなったマイケル・ジャクソンのことを思い、自身がマイケル・ジャクソンに比べてどれだけ小さい存在であるかを痛感すると同時に、夢を叶える側だけでなく貢献する側にもならなければならないと感じたと回想しています。

この楽曲の歌詞は、USAが2006年から続けているプロジェクト「DANCE EARTH」のテーマと共鳴し、劇団EXILEの公演テーマ曲として採用されました。ATSUSHI自身も、「願い」がアルバム「願いの塔」を作るきっかけになったと語っています。

リリースと評価

「願い」は、2010年5月19日に「EXILE DIGITAL FANTASY PROJECT」の一環として配信が開始されました。その後、2010年6月9日に発売されたEXILEのダブル・マキシシングル『FANTASY』に収録されました。

以降、2011年3月9日発売のEXILEの8thアルバム『願いの塔』、2012年1月1日発売のATSUSHIのソロアルバム『Solo』、2012年12月5日発売のEXILEのベストアルバム『EXILE BEST HITS -LOVE SIDE-』、2019年4月30日に発売されたソロ名義でのベスト・アルバム『TRADITIONAL BEST』にもアルバム・バージョンで収録されています。また、2012年に中華圏で発売された1stアルバム『Solo』の特典CDには、那英とコラボレーションした「心願 〜願望 ver.〜」が収録されました。

音楽雑誌『CDJournal』は、本作について「全体的にしっとりとしたアレンジだが、ストリングスとATSUSHIのフェイクをともなって駆け上がる終盤は圧巻の説得力」と評価しています。

楽曲の使用例

「願い」は、劇団EXILE第4回本公演「DANCE EARTH〜願い〜」のテーマ曲として使用されたほか、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの福浦和也選手が、打席に入る際の登場曲として使用しています。

「願い」は、ATSUSHIの深い想いが込められた楽曲であり、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

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