風舞

アルバム『風舞』について

『風舞』（かぜまい）は、人気デュオチャゲ&飛鳥（現在のCHAGE and ASKA）のファーストオリジナルアルバムであり、1980年4月25日にリリースされました。アルバムはワーナー・パイオニア（現在のワーナーミュージック・ジャパン）から発売され、多くのリスナーに愛されています。その後、1984年、1986年、1990年、1999年、2001年にはCDとして再発され、さらに2009年にはSHM-CD版が登場しました。

背景と制作

このアルバムの制作は、当時第一経済大学（現：日本経済大学）の学生であった飛鳥涼の学期休暇中である1980年の2月から3月にかけて行われました。アルバムは、インストゥルメンタル曲の「追想」で幕を開け、同じくインストゥルメンタルの「追想の主題」で締めくくられる構成が特徴です。これらの曲は作曲・編曲を瀬尾一三が手がけています。また、「あとまわし」と「冬に置きざり」は後にCD再発版のボーナストラックとして収録されました。

収録曲の中には、「私の愛した人」、「夢から夢へ」、「ひとり咲き」、「流恋情歌」など、アマチュア時代に作曲された楽曲が多く含まれています。また、残りの曲はアルバムのために新たに書き下ろされたものです。

リリースとアートワーク

アルバムのジャケットには鳥のデザインが施されており、これは彼らの初期のトレードマークとして広く知られました。このデザインは、彼らのプロデューサーである山里剛が中学時代の同級生である河野博光に依頼して制作されたものです。2009年には、紙ジャケットシリーズの一環としてSHM-CD版がヤマハミュージックコミュニケーションズからリリースされました。

収録曲

アルバムには以下の曲が収録されています：
1. 追想
2. 私の愛した人
3. 夢から夢へ
4. ひとり咲き
5. 風舞
6. 御意見無用
7. 夏は過ぎて
8. 冬の夜
9. 流恋情歌
10. 終章（エピローグ）〜追想の主題
11. あとまわし
12. 冬に置きざり

各曲の解説

• - 追想：インストゥルメンタルで、アルバムのオープニングを飾ります。
• - 私の愛した人：先行曲に引き続き、感情豊かなメロディを展開します。
• - 夢から夢へ：1982年にリリースされたサウンドトラックにも収録されています。
• - ひとり咲き：彼らのデビュー曲であり、音楽コンペでの受賞歴があります。
• - 風舞：アルバムタイトルを冠する楽曲で、台湾の歌手にもカバーされています。
• - 御意見無用：後にリメイクされ、コンサートのタイトルにもなりました。
• - 夏は過ぎて：チャゲが受賞した曲で、結成のきっかけとなりました。
• - 冬の夜：カバーもされている人気曲の一つです。
• - 流恋情歌：音楽コンペで入賞歴があり、話題になりました。
• - 終章（エピローグ）〜追想の主題：さまざまなアルバムに収録されている名曲です。
• - あとまわし：シングルのB面曲として知られ、後の再発版にボーナストラックとして加わった曲です。
• - 冬に置きざり：こちらもシングルのB面曲で、ボーナスとして再登場しました。

参加ミュージシャン

アルバムには多くのミュージシャンが参加しており、ドラム、ベース、ギター、キーボードなど様々な楽器が用いられています。特に、島村英二、森谷順、高橋ゲタ夫らがそのパフォーマンスに寄与しています。

総括

『風舞』は、CHAGE and ASKAのデビューアルバムとして、彼らの音楽キャリアの重要な一ページを飾っており、多くのリスナーに愛され続けています。このアルバムは、彼らの音楽スタイルの礎を築く作品といえるでしょう。

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