風車のある街

風車のある街

『風車のある街』は、1966年に公開された日活製作の映画で、吉永小百合と浜田光夫が主演を務めたロマンス作品です。監督は森永健次郎、脚本は棚田吾郎と鍛治昇が担当しました。この作品は、長崎とオランダを舞台に、一人の女性と二人の男性の恋愛模様を描いています。

あらすじ

主人公の三浦まり子（吉永小百合）は、大学で保育を学び、保育士として働く女性です。彼女は、大好きなおばあちゃんと長崎旅行に出かけた際、列車の中で石倉力三（浜田光夫）という不思議な魅力を持つ男性と出会います。その後、まり子は堅実な恋人の夏川和彦（平田大三郎）と結婚を前提とした交際を始めますが、再び石倉が現れ、彼の夢である東京湾の干拓計画を語ります。石倉は、オランダのデルフト工科大学で干拓について学んでおり、まり子は自身の保育に関する論文がドイツのミュンヘンで開催される学会で採用されたことをきっかけに、オランダへ足を運び、石倉と再会します。しかし、まり子の恋人である夏川も仕事でベルギーに滞在しており、彼女を訪ねてきます。

物語は、石倉が孤児院で育ったという過去をまり子に打ち明けることで、二人の愛が深まる一方で、夏川の存在が二人の関係を複雑にします。最終的に、まり子と石倉が愛を確かめ合うも、帰宅したまり子の前に夏川が現れ、石倉は怒って去ってしまうという展開を迎えます。

スタッフ

企画: 園田郁毅
監督: 森永健次郎
助監督: 飯塚二郎
脚本: 棚田吾郎、鍛治昇
撮影: 松橋梅夫
音楽: 崎出伍一
美術: 西亥一郎
協賛: KLMオランダ航空、オランダ国立旅行協会、森永乳業

キャスト

三浦まり子: 吉永小百合
石倉力三: 浜田光夫
夏川和彦: 平田大三郎
平野ふき子: 芦川いづみ
おばあちゃん: 北林谷栄
三浦清: 鈴木瑞穂
三浦たか子: 新井麗子
三浦昇 : 田村清臣
夏川貞代: 堺美紀子
秋山先生: 佐々木景子
小森: 林泰江
食料店員: 桂小かん

作品の魅力

『風車のある街』は、オランダでのロケーション撮影を敢行し、異国情緒あふれる風景が映画のロマンティックな雰囲気を引き立てています。吉永小百合と浜田光夫の若々しい演技と、美しい映像が組み合わさることで、観客を物語の世界へと引き込みます。また、本作は単なる恋愛映画ではなく、主人公たちがそれぞれの夢や葛藤を抱えながら成長していく姿も描かれており、観る者に感動と共感を与えます。

外部リンク

風車のある街 国立映画アーカイブ
風車のある街 - 映画.com
風車のある街 - allcinema
風車のある街 - KINENOTE

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