風間やんわり

風間やんわり（かざま やんわり、1977年6月13日 - 2013年10月22日）は、本名非公開の日本の漫画家です。東京都板橋区赤塚出身で、板橋区立下赤塚小学校、板橋区立赤塚第三中学校、東京都立北野高等学校を卒業しました。漫画家のすぎむらしんいちは義兄にあたります。

高校在学中にプロデビューを果たし、早くからその才能を発揮しました。学生時代は、学校をサボったり、18歳未満でパチンコをするなど、やや不良な一面もあったようです。しかし、その一方で『週刊ヤングマガジン』や『FRIDAY』などの青年誌で4コマギャグ漫画を連載し、人気を博しました。また、フジテレビ系ニュース番組『ニュースJAPAN』では、政治風刺4コマ漫画を担当するなど、幅広い分野で活躍しました。

風間やんわりの作品の特徴は、ラフで頬が膨らんだ独特な絵柄と、不条理な展開です。その個性的な世界観は多くのファンを魅了しました。4コマ漫画以外にも連載作品はありましたが、残念ながら長続きしなかったものも多かったようです。作中では、作者を模したキャラクターが、打ち切りやネタ切れを理由に連載終了を告げるという、自虐的な表現もみられました。

作中の作者像とは異なり、実際は中性的な顔立ちをしており、フランスに行った際には現地の人に女性と間違えられたというエピソードもあります。また、かなりの酒好きで、生前から吐血して倒れるなど、健康状態に不安を抱えていたようです。2013年10月22日、肝機能障害により36歳という若さで急逝しました。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われ、ファンを悲しませました。

落語にも傾倒しており、一時は落語家への入門も考えていた時期もありましたが、下積みが務まらないと判断し断念したと語っています。交流のあった立川志らくは、葬儀で「彼は立川談志の落語が好きだった。天国で好きな談志の落語を聞いているだろう」と述べ、その死を悼みました。

漫画家の村田ひろゆきとは親友で、麻雀や酒、ギャンブルなどの遊び仲間でした。結婚と離婚の経験があります。

主な作品は以下の通りです。

食べれません（『週刊ヤングマガジン』連載、1995年 - 2013年、既刊14巻） - デビュー作であり、代表作。
腹くだしダンデー（『ヤングマガジンアッパーズ』連載、1998年 - 1999年）
たもっさんの時間（『ヤングマガジンアッパーズ』連載、1999年 - 2004年、全5巻）
たもっさん（『ヤングキング』連載、2008年 - 不明） - 上記作品の改題。
ポチ極道（『イブニング』連載、全3巻）
描き逃げやんわり（『イブニング』連載）
やんわり大陸（『イブニング』連載）
風間亭やんわり（『コミックバンチ』連載、2008年 - 2010年）
やんわり社会派宣言（『FRIDAY』連載）
あつし渡辺の探訪びより（『渡辺篤史の建もの探訪』のパロディ）
綾小路茂吉と世直し少年探偵団（『TOKYO★1週間』連載）
ピロロン学園（日本テレビ系バラエティ番組・キャラクターデザイン）

風間やんわりの独特な作風は、多くのファンに愛され、その作品は今もなお読み継がれています。

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