飛ノ台貝塚

飛ノ台貝塚は、千葉県船橋市海神に位置する縄文時代早期の貝塚であり、船橋市の指定史跡となっています。この貝塚は、1932年に発見されて以来、日本で初めて炉穴（ろあな、煮炊きなどに使われた簡易的なかまど）が発見された遺跡として、その重要性が認識されるようになりました。

発掘調査と遺跡の概要

1977年から1993年にかけて、計4回の発掘調査が実施されました。これらの調査によって、縄文時代の集落跡だけでなく、旧石器時代や古墳時代の遺構も確認されるという複合遺跡であることが判明しました。このことは、飛ノ台貝塚の地が、非常に長い期間にわたって人々の生活の場であったことを示唆しています。

史跡公園としての整備

1997年には、飛ノ台貝塚は船橋市の指定史跡となり、史跡公園として整備されました。これにより、一般の人々が気軽に訪れ、遺跡に触れることができるようになりました。公園内には、当時の人々の生活を偲ばせるような展示や解説が設けられています。

飛ノ台史跡公園博物館

公園に隣接する船橋市飛ノ台史跡公園博物館では、発掘された出土品や、遺跡を再現したジオラマなどが展示されています。これらの展示を通じて、縄文時代をはじめとする各時代の文化や技術、人々の暮らしについて、より深く理解することができます。博物館は、飛ノ台貝塚の歴史的価値を伝える上で重要な役割を果たしています。

周辺情報

飛ノ台貝塚のある海神は、船橋市内の地名です。周辺には他にも貝塚や縄文時代の遺跡が点在しており、この地域が古代から人々の生活に適した場所であったことがうかがえます。

外部リンク

飛ノ台史跡公園博物館｜船橋市公式ホームページ

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。