飯泉嘉門

飯泉 嘉門について

飯泉 嘉門（いいずみ かもん、1960年7月29日生まれ）は、日本の政治家であり、自治官僚としての経歴を持ちます。彼は徳島県の知事として、16代から20代までの間に知事の職を務め、多くの自治体関連の役職も歴任してきました。これまでに全国知事会の会長や自然エネルギー協議会の会長、地方公共団体情報システム機構の議長などを兼任し、日本の地方行政において重要な役割を果たしてきました。

来歴

飯泉は大阪府池田市で生まれ、帝塚山学院中学校や灘高等学校を経て、東京大学法学部を卒業しました。1984年に旧自治省に入省し、新潟県では112市町村の行財政を担当し、その後も山梨県や埼玉県などでの出向や多くの部長職を経験します。さらに彼は行政の実務を積み重ね、後に徳島県知事としての道を歩むことになります。

徳島県知事への道

徳島県では伝統的に自由民主党の支持基盤が強く、過去の知事選は保守系候補が優位でした。しかし、吉野川可動堰問題に関連した住民投票を契機に、政治情勢に変化が見られました。2002年の県知事選では、非保守系候補が当選し、これは県議会における対立を生む結果となりました。

飯泉は2003年の知事選に立候補し、保守系の支持を受けて当選を果たしました。以降の選挙でも連続して再選を重ね、2007年、2011年、2019年の選挙で立候補し、再度当選しました。特に2019年の選挙では保守分裂の中で勝利を収め、6期目を目指しました。

知事としての取り組み

知事としての在任中、飯泉は新型コロナウイルス対策にも尽力し、県民に対して感染防止を呼び掛けるなどの政策を実施しました。2020年には県境をまたぐ移動自粛を要請し、県外の人々に対する対応策を講じる一方で、県民に冷静な態度を促しました。

また、彼は知事としての多期務めによる退職金に関して、2023年には受け取らないことを選択し、特例条例を提案するなど、政治倫理にも配慮した行動を見せました。

知事選挙とその後

2023年の知事選では、自身の多選を理由に自民党からの推薦が得られず、困難な選挙戦を迎えることになります。自らの立候補を表明した後は、支持団体からの要請も増え、最終的には出馬を決意しますが、選挙の結果は他候補に敗北し、落選してしまいました。

今後は国政進出を模索する動きが見られ、2024年の衆院選に向けた準備を進めています。これにより、飯泉の政治キャリアは新たな局面を迎えることになるでしょう。

趣味と人柄

飯泉は趣味にピアノ演奏や弓道、柔道を持ち、いずれも有段者という多面的な人柄を示しています。また、地元チームの応援を通じても地域への愛情を表しています。

彼の名前には特有の読み方があり、政治活動においても自らの名前を「かもん」としてアピールし、地域振興のためのさまざまな政策を展開しています。今後も彼の動向に注目が集まることでしょう。

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