飯田一弥

飯田 一弥（いいだ かずや）

飯田一弥は1986年3月10日に兵庫県神戸市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは捕手です。右投右打の選手で、NPBでは育成選手として活動した後、独立リーグでも功績を残しました。実弟は、福岡ソフトバンクホークスや阪神タイガース、オリックス・バファローズでプレーした飯田優也です。

経歴

飯田は神戸弘陵高校に進学しましたが、3年時の夏の兵庫県予選で3回戦敗退となり、甲子園出場の経験はありませんでした。卒業後は関西国際大学に進むと、最初は3部リーグからのスタートでしたが、1年目に3部リーグ優勝、秋には2部リーグ優勝を果たし、1部リーグに昇格しました。しかし、2年時にはスタメンとして出場する機会もありましたが、3年時から出場機会が減少し、大学を中退しました。

2007年12月、四国・九州アイランドリーグのトライアウトを通過し、高知ファイティングドッグスに入団しました。第一年目の2008年には正捕手として74試合に出場し、自身の活躍がチームの後期優勝に寄与しました。続く2009年も正捕手としてチームのリーグチャンピオンシップ、そしてBCリーグとのグランドチャンピオンシップを制覇し、独立リーグ日本一に輝きました。この年は特に印象的なシーズンとなりました。

しかし、2010年には成績が低迷し、打率.238や0本塁打といった数字に苦しみました。オフには引退も検討しましたが、当時の監督である定岡智秋に励まされ、現役を続けることになります。2011年にはキャプテンとして活躍し、打率.280、2本塁打を記録しました。

同年のプロ野球ドラフト会議では福岡ソフトバンクホークスから育成選手として指名を受け、入団しました。彼はこの年の育成ドラフトで最後の指名選手となり、翌年には実弟の優也も同チームから指名されることになります。

ソフトバンクに入団した後も、支配下登録選手には至らず、2013年に戦力外通告を受け、同年10月31日には自由契約となり、現役を引退しました。その後、球団から二軍のブルペン捕手に任命され、長年にわたってその役割を果たしましたが、2019年に退団しました。

現在、飯田はクラブチーム「REXパワーズ」でコーチとして活動しており、指導者としての新たな道を歩んでいます。

選手としての特徴

飯田は遠投115メートルを記録する強肩の持ち主であり、二塁への送球は2秒前後の速さを誇ります。このような特性から、奪三振や捕手としての役割でチームに大きく貢献しました。

詳細情報

• - 年度別打撃成績: 一軍公式戦出場はありませんが、独立リーグでの成績は記録されています。
• - 背番号: 27（2008年 - 2011年）、139（2012年 - 2013年）、103（2014年 - 2019年）

飯田一弥の野球人生は、努力と挑戦に満ちたものでした。選手としての経験を活かし、これからの若い選手たちに情熱を持って指導を行う姿勢が多くの人に影響を与えることでしょう。

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