飯田宏行

飯田 宏行の軌跡

飯田宏行（いいだ ひろゆき）は、1980年8月19日生まれ、山口県熊毛郡田布施町の出身で、元プロ野球選手、そして整体師としても知られる人物です。右投げ右打ちの投手としての彼のキャリアは、多岐にわたる活動に寄与してきました。

学生時代の活躍

飯田は下松工業高校に在学中、2年生の秋の県大会で8強に進出し、注目を集めました。その後、徳山大学に進学すると、大学2年時には岡山大学との試合で、参考記録ながらノーヒットノーランを達成。続く2年、3年時には明治神宮大会にも出場しましたが、結果は思わしくなく、2年時には優勝候補の慶應義塾大学に対してサヨナラ本塁打を喫し、3年時には初戦でコールド負けを喫しました。

大学時代の成績は、通算5勝6敗、防御率2.08、113奪三振という良好なものでした。特に長身から繰り出される速球は多くのプロ球団から注目されたものの、飯田はメジャーリーグを志向していたため、ドラフトには参加せず、すべての球団からのオファーを断りました。これにより、彼はドラフトで指名されることなく、大学卒業を迎えました。

プロ入り後の挑戦

2003年、飯田はアメリカに渡り、ミネソタ・ツインズとマイナー契約を結びました。マイナーでは18試合に登板し、1勝を記録するも、2004年には右肩を故障。翌年は一度も登板せず、3月には解雇という苦しい状況に直面します。その後、日本に戻り、広島東洋カープから5巡目の指名を受けて入団。彼はカープの初の逆輸入選手となりましたが、入団早々にまたもや右肩を悪化させ、二軍での登板機会を与えられずに戦力外通告を受けてしまいました。

再契約後、サイドスローへ転向するも、2007年オフには再び戦力外を告げられ、現役を引退することに決めました。

引退後の活動

引退後の飯田は、広島県の整体師のもとで技術を学んだ後、2008年に山口県周南市で「いいだ健康センター」を開業しました。この事業を進めながら、2013年から2016年にかけて母校の徳山大学硬式野球部の監督としても活躍しました。監督在任中には、チームを第45回明治神宮野球大会に出場させるなど、指導者としての実績を残しました。

結びに

飯田宏行のキャリアは選手としての挑戦だけでなく、引退後の新たな道でも素晴らしい成果を収めています。彼のこれまでの経験は、今後の世代の選手たちにとっても大きな刺激となることでしょう。

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