飯田志保子

飯田 志保子

飯田志保子（いいだ しほこ）は1975年生まれの日本のキュレーターで、東京都にて生まれ育ちました。彼女は国際美術館会議（CIMAM）や国際ビエンナーレ協会（IBA）のメンバーであり、札幌国際芸術祭の委員会にも名を連ねています。これまでのキャリアの中で、多数の国際的な展覧会や芸術祭において重要な役割を果たしてきました。

略歴

飯田氏は1998年に多摩美術大学の美術学部芸術学科を卒業後、東京オペラシティアートギャラリーにてキュレーターとして活動を開始しました。彼女は2009年までの11年間にわたり、さまざまな展覧会を企画し、多くの国内外アーティストを紹介しました。特に彼女が手掛けた「ヴォルフガング・ティルマンス―Freischwimmer」は2004年に開催され、注目を集めました。

その後、飯田氏はオーストラリアのクイーンズランド州立美術館にて、調査研究機関ACAPA（オーストラリア・センター・オブ・アジア・パシフィック・アート）の客員キュレーターとして活躍しました。2011年までこの役職にあり、多文化的なアートの重要性を広めるための活動に取り組みました。2014年10月からは東京藝術大学で准教授を務め、教育の場でも彼女の知識とスキルを次世代に伝えました。

2018年には「あいちトリエンナーレ2019」のチーフ・キュレーターに任命され、その後も「国際芸術祭あいち2022」や「国際芸術祭あいち2025」の学芸統括を務めるなど、重要な役割を担っています。彼女のビジョンやプランは、多くのアーティストや観客に影響を与え、今後の日本のアートシーンにおいて不可欠な存在とされています。

主な展覧会

飯田氏が企画した展覧会には、数々の重要なものがあります。彼女が手掛けた「トレース・エレメンツ―日豪の写真メディアにおける精神と記憶」は、2008年に東京オペラシティアートギャラリーで開催されました。この企画は、日豪両国の写真メディアにおける精神性と記憶を探るもので、国際的な視点からの多様性を強調しました。

また、2012年には「第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ」の共同キュレーターとしても活躍し、地域のアートに対する関心を高める重要な役割を果たしました。その後、2013年の「あいちトリエンナーレ」や2014年の「札幌国際芸術祭」にも共同キュレーターとして参加。これらの活動は多くの観客に新たな視点を提供しました。

現在、彼女は「螺旋の可能性―無限のチャンスへ」という展覧会の企画を進行中で、2024年に東京都中央区京橋にあるTODA BUILDINGの広場で開催される予定です。この展覧会は、彼女の独自のアプローチとアートへの情熱を反映した内容になるでしょう。

飯田志保子は、日本のアート文化の発展に大きく寄与しており、今後の作品や活動にも注目が集まっています。

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