飯田英男

飯田英男（いいだ ひでお、1938年11月15日 - ）は、日本の法曹界において重要な役割を果たした検察官、弁護士です。

中央大学法学部を卒業後、1965年に札幌地方検察庁の検事としてキャリアをスタートさせました。その後、着実にキャリアを積み重ね、1994年には和歌山地方検察庁の検事正に就任。1995年には大阪高等検察庁の次席検事、1996年には神戸地方検察庁の検事正、1997年には大阪地方検察庁の検事正という要職を歴任しました。

1999年には札幌高等検察庁の検事長に、2001年には福岡高等検察庁の検事長に就任し、検察官としての頂点を極めました。同年に定年退官し、東京弁護士会に弁護士登録を行いました。退官後は、2002年に奥野総合法律事務所に入所し、エコス監査役にも就任しています。

2003年からは教育分野にも進出し、関東学院大学法学部の教授として後進の育成に尽力しました。また、2004年には文化シヤッターの監査役、2006年にはりそなホールディングスの取締役、2015年には日本無線の取締役を務めるなど、多岐にわたる分野で活躍しました。

長年の功績が認められ、2009年には瑞宝重光章を受章しています。これは、日本の発展に貢献した人物に贈られる名誉ある勲章です。

飯田英男は、検察官としての豊富な経験と知識を活かし、医療過誤に関する研究にも力を注ぎました。著書として、『医療過誤に関する研究』（法曹会、1974年）、山口一誠との共著『刑事医療過誤』（判例タイムズ社、2001年）、『刑事医療過誤II』（判例タイムズ社、2006年）、『刑事医療過誤III』（信山社、2012年）などがあります。これらの著書は、医療過誤事件における刑事責任の追及に重要な貢献をしています。

飯田英男は、法曹界における豊富な経験と知識、そして多岐にわたる分野での活躍を通じて、社会に貢献した人物として高く評価されています。

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