飯田警察署

飯田警察署について

飯田警察署は、長野県警察が管轄する警察署の一つで、飯田市および下伊那郡の広範囲にわたる地域を管轄しています。その管轄区域は、飯田市、下伊那郡の松川町、高森町、阿智村、平谷村、根羽村、喬木村、豊丘村、大鹿村といった多様な市町村を含んでいます。

沿革

飯田警察署の歴史は古く、1901年（明治34年）9月21日に下伊那郡飯田町字追手町に新築された庁舎に移転したのが始まりです。その後、2006年（平成18年）には管轄区域の変更や交番の統合が行われました。具体的には、3月24日に中央交番が飯田駅前交番に統合され、4月1日には飯田市のうち旧南信濃村と旧上村の区域が阿南警察署から飯田警察署の管轄へと変更されました。

管轄区域

飯田警察署は、以下の市町村を管轄しています。

飯田市
下伊那郡
松川町
高森町
阿智村
平谷村
根羽村
喬木村
豊丘村
大鹿村

交番と駐在所

飯田警察署には、地域住民の安全を守るため、多くの交番と駐在所が設置されています。

交番

飯田駅前交番（飯田市上飯田）
上郷飯沼交番（飯田市上郷飯沼）
名古熊交番（飯田市鼎名古熊）
松川町交番
阿智村交番（阿智村駒場）

駐在所

松尾駐在所（飯田市松尾城）
山本駐在所（飯田市山本）
竜丘駐在所（飯田市時又）
下久堅駐在所（飯田市下久堅）
天竜峡駐在所（飯田市川路）
龍江駐在所（飯田市龍江）
千代駐在所（飯田市千代）
南信濃駐在所（飯田市南信濃）
上村駐在所（飯田市上村）
高森町駐在所
大鹿村駐在所
喬木村駐在所
豊丘村駐在所
浪合駐在所（阿智村浪合）
平谷村駐在所
根羽村駐在所

主な事件

飯田警察署の管轄区域では、過去にいくつかの重大事件が発生しています。以下にその主なものを紹介します。

長野県市田村一家7人殺害事件：1946年5月9日に下伊那郡市田村大島山（現在の高森町大島山）で発生した大量殺人事件です。この事件は未解決のまま、1961年5月に公訴時効が成立しました。
飯田高校刺殺事件：1992年1月10日に県立飯田高校で発生した事件で、2年生の男子生徒が3年生の男子生徒に刺殺されました。この事件は、進学校で起きた殺人事件として社会に大きな衝撃を与えました。犯人は、被害者が自身の応援団への入団を拒否したことに腹を立て、犯行に及んだとされています。裁判では、未必の故意による殺人罪が認定され、犯人は懲役刑を受けました。また、この事件では、被害者遺族が県を相手取り損害賠償請求訴訟を起こし、最終的に県に安全配慮義務違反があったとして、遺族への賠償が認められています。
長野・愛知4連続強盗殺人事件：2004年4月から9月にかけて、飯田市と高森町で3件の連続強盗殺人事件が発生しました。この事件では、高齢の女性や男性が殺害され、地域住民に大きな不安を与えました。犯人はその後逮捕され、一連の事件に関与していたことが判明しました。飯田市の事件では、捜査員が第一発見者である被害者の長女を犯人扱いしたことが問題となり、後に飯田署長が遺族に謝罪しました。

飯田警察署は、これらの事件の教訓を活かし、地域住民の安全と安心を守るため、日々活動しています。

外部リンク

* 飯田警察署

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