飯田雅司

飯田 雅司

1977年5月19日、京都府京都市伏見区に生まれた飯田雅司は、右投げ右打ちの元プロ野球選手です。投手および内野手としてキャリアを積みました。

アマチュア時代

中学時代にはボーイズリーグの京都田辺ボーイズに所属し、3年生の時には世界大会に出場するなど、早くからその才能を示していました。高校は福井県の強豪校、敦賀気比高等学校に進学。野球部で中心選手として活躍し、1994年夏から2年連続で甲子園の土を踏みました。特に1995年の夏は、遊撃手と控え投手を兼任しながらチームの快進撃を支え、ベスト4進出という輝かしい成績を残しました。高校での実績が評価され、同年のドラフト会議にて、投手として千葉ロッテマリーンズから3位指名を受け、プロの世界へと飛び込むことになります。

プロでの苦闘

プロ入り後、飯田は背番号46を与えられ、期待を背負ってマリーンズでのキャリアをスタートさせました（1996年から1999年まで背番号46を着用）。しかし、プロの壁は厚く、順風満帆とはいきませんでした。入団から2年間は一軍での出場機会を得られず、特に1997年にはアメリカ合衆国のサンディエゴ・パドレス傘下のルーキーリーグへの野球留学を経験しますが、この期間に肩を痛めるなどの苦難もありました。投手として結果を残すことが難しい状況に直面し、3年目の1998年には内野手へと転向。新たなポジションで一軍入りを目指しましたが、残念ながら内野手としても一軍公式戦への出場は叶いませんでした。そして、1999年のシーズン終了後、球団から戦力外通告を受けます。現役続行を目指し、広島東洋カープなど複数の球団の入団テストを受けるも合格には至らず、志半ばで現役を引退する決断をしました。

プロ野球選手として一軍での記録を残すことはできませんでしたが、飯田の野球人生はそこで終わりませんでした。

引退後の歩み

現役引退後、飯田は一度野球から離れ、社会人として新たなキャリアを歩み始めます。佐川急便に勤務した後、コンピュータ関連企業であるエーティーワークスの子会社へと転職し、ビジネスの世界でも経験を積みました。しかし、野球への情熱が消えることはなく、社会人として働く傍らで、アマチュア野球の指導者としても活動を再開します。

佐川急便に勤務していた2004年からは、元プロ野球選手の桑田真澄氏がオーナーを務めるボーイズリーグチーム、麻生ジャイアンツボーイズの監督に就任。若い世代の育成に力を注ぎました。長年にわたり少年野球の指導に携わった後、2017年4月には新潟県にある加茂暁星高等学校に事務職員として転職すると同時に、同校の野球部コーチに就任。同年8月には監督へと昇格し、高校球児の指導にあたります。高校野球の指導者としてチームを率いましたが、2019年春に監督の座を退任しました。

プロ野球選手としては思うような結果を残せなかったものの、中学、高校時代には全国の舞台で活躍し、引退後も野球界に深く関わり続け、少年野球から高校野球まで幅広い世代の指導者として後進の育成に貢献するなど、多角的な視点から野球に携わった人物です。

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