養父鐵

養父 鐵について

養父 鐵（ようふ てつ）、1973年6月26日生まれは、神奈川県鎌倉市出身の元プロ野球選手です。投手として活躍した彼は、現役引退後は野球コーチとしての道を歩み、現在は「ルーツ・ベースボールアカデミー」の代表を務めています。

経歴

プロ入り前
養父は鎌倉市立第二中学校を卒業後、帝京第三高等学校に進学。そこで彼はアメリカ遠征に参加し、見事な成績を残します。ただし、プロ野球からの誘いを断り、亜細亜大学へ進学。大学では控えの投手としての役割が多く、実際のリーグ戦では2試合にしか登板できませんでした。卒業後は社会人野球の日産自動車に進みましたが、スカウトの目には留まらず、2001年には台湾プロ野球の兄弟エレファンツに入団する運びとなります。

兄弟エレファンツ時代
28歳でプロ選手としてデビューを果たした養父は、台湾で大きな成功を収めます。1試合で16三振を奪うという驚異的な記録を樹立し、166三振で三振王となりました。さらには、防御率2.21で11勝を挙げ、ゴールデングラブ賞も受賞。台湾シリーズでは重要な役割を果たし、MVPにも選ばれました。この活躍がきっかけとなり、2001年度ドラフトで福岡ダイエーホークスに指名を受けることになります。

福岡ダイエーホークス時代
しかし、日本のプロ野球でのキャリアは順調には進みませんでした。腰を痛め、一軍での登板はなかったものの、彼はメジャーリーグに挑戦する夢を抱き、アメリカへ渡ります。

ホワイトソックス傘下時代
2003年にはシカゴ・ホワイトソックスと契約し、マイナーチームで活躍。その結果、3Aにも昇格しますが、ドーピング問題に直面し、出場停止を受けたことで厳しいシーズンとなりました。以後は、独立リーグやベネズエラ、メキシコでもプレーを続けますが、2006年には再び兄弟エレファンツに入団します。しかし、膝の故障に悩まされ、戦力外となり引退を余儀なくされました。

引退後のキャリア

引退後は不動産会社に勤務しますが、2010年には自身の野球アカデミー「ルーツ・ベースボールアカデミー」を設立し、指導者としての活動を開始しました。その後、台湾の中信兄弟で投手コーチを務め、進化した指導力を誇示しました。2017年には四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの監督に就任し、初年度でのリーグ優勝を果たします。

人物

養父は、台湾、アメリカ、メキシコ、ベネズエラでのプレー経験を持ち、英語、北京語、スペイン語を話すことができます。彼の豊かなプレー経験と多国籍での活動は、指導者としての幅を広げ、次世代選手たちに新しい視点を提供しています。

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