香川県営野球場

香川県営野球場（レクザムスタジアム）

香川県営野球場は、香川県高松市生島町にある野球場で、愛称はレクザムスタジアムです。このスタジアムは、香川県総合運動公園内に位置しており、独立リーグ・四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズが本拠地として使用しています。管理運営は2013年から指定管理者であるいくしまスポーツチャレンジ共同体によって行われています。

歴史

香川県内のメイン野球場としての役割を果たしていた高松市立中央球場が老朽化し、狭隘な敷地のために拡張ができないことから、1970年代より新しい県営野球場の建設が検討されてきました。1978年11月、県営野球場問題協議会が設置され、生島町の塩田跡地に球技場やテニスコート、野球場などを含む総合運動公園の開発が提案されました。

1982年には香川県営野球場が開場し、高校野球の香川県大会のオープニングゲームでその歴史が始まりました。以来、アマチュア野球の公式戦だけでなく、プロ野球の公式戦も開催されています。特に、日本ハムファイターズとの試合は特別な意味を持ちましたが、ファイターズが北海道へ移転した後は、公式戦は行われなくなり、オープン戦のみが開催されるようになりました。

スタジアムの改修とナイター開催

1993年には国民体育大会に合わせてスコアボードを改修し、照明設備も増設され、四国地方で初めてプロ野球ナイターが可能な球場となりました。また、2000年には、オリーブの生産地である小豆島にちなんで「オリーブスタジアム」と愛称がつけられました。

さらに、2007年からは命名権の販売により、「サーパススタジアム」に改名。その後2010年には、電子機器メーカーのレクザムに命名権が売却され、現在の名称である「レクザムスタジアム」が定着しました。

主なエピソード

数々の記録がこのスタジアムで生まれました。1994年8月10日には、日本ハムファイターズのイチローが57試合連続出塁の新記録を達成し、その瞬間は多くのファンにとって記憶に残る瞬間となりました。さらに9回裏には田中幸雄がサヨナラホームランを放ち、観客が沸き立ちました。

2019年には、香川オリーブガイナーズと福岡ソフトバンクホークスの三軍による交流戦が開催され、古谷優人が左腕最速記録の160km/hを記録しました。こうしたエピソードは、レクザムスタジアムが単なるスポーツの場ではなく、特別な記憶が交差する場所であることを物語っています。

施設概要

香川県営野球場には、両翼96m、中堅122mのフィールドがあり、内野は土、外野は天然芝となっています。スタジアムは最大22,000人を収容可能で、重要な試合やイベント時には売店で讃岐うどんなど地元のフードが楽しめます。

交通アクセス

高松駅からはバスで「小坂・総合運動公園前」までアクセスでき、大型イベント時にはシャトルバスも運行されています。県営野球場は地域スポーツの重要な拠点として、今後も多くのイベントや試合で賑わいを見せることでしょう。

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