香川県立観音寺第一高等学校

香川県立観音寺第一高等学校

香川県観音寺市に位置する香川県立観音寺第一高等学校（通称：観一）は、2020年に創立120周年を迎えた伝統ある公立高等学校です。その前身は旧制三豊中学校と三豊高等女学校であり、新校舎のシンボルとも言える樟樹が校庭には茂っています。

学校の概要

この学校は全日制と定時制の両方の課程を設置しており、全日制には普通科と理数科があります。入学時は学科を選ばずに一括募集を行い、2年次に学科ごとに分かれる「くくり募集」を採用しています。授業は55分制で、習熟度別の少人数授業や早朝学習、土曜日の講義など多様な学びの機会を提供しています。定時制は月曜日から金曜日までの教育が行われ、17時50分から授業が開始されます。

課題研究の取り組み

この学校は2007年度からSUPER SCIENCE HIGH SCHOOL（SSH）の取り組みを開始しました。SSHは科学者を育成するためのプログラムで、カリキュラム開発や国内外の大学・研究機関との連携が強化されています。また、2011年度からは文部科学省の指定を受け、地域に根ざした探求力と国際性を持った人材育成に努めています。特に、2022年度には3期目の指定を受け、独創的な問題解決力を育成するカリキュラムを実践している点が特徴です。

国際交流

観音寺第一高校は国際的な視野を持たせるために、海外科学体験研修や留学支援制度を活用し、生徒たちに短期・長期の留学機会を提供しています。また、姉妹都市であるアメリカのアップルトン市との交流事業も行われ、毎年生徒相互の訪問を通じた交流が行われています。

学校行事や部活動

学校行事も盛んで、5月には体育祭、9月に文化祭が行われます。文化祭は「観一祭」と呼ばれ、多彩なプログラムが地域の人々に親しまれています。また、部活動も活発に行われており、部・同好会は合計で35を超え、全国大会での受賞歴もあります。特に卓球部や水泳部などが全国大会で優秀な成績を収めています。

進路状況

進路状況についても、主要国立大学への合格者を毎年輩出し、教育の質の高さを証明しています。特に医療系の学部への進学者も多く、卒業生が各分野で活躍しています。

このように、香川県立観音寺第一高等学校は学術的な水準を高めつつ、地域社会や国際的な視野を持つ人材教育に力を入れています。教員たちの丁寧な指導と多様な学習環境が、生徒たちの自立した学びを支えています。

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