香港ハンセン株価指数

ハンセン指数とは

ハンセン指数（Hang Seng Index, HSI）は、香港証券取引所に上場する株式のうち、流動性が高く、市場を代表する上位銘柄で構成される株価指数です。時価総額加重平均方式で算出され、香港市場の動向を示す重要な指標として、アジアの金融市場で広く注目されています。構成銘柄は定期的に見直され、市場の変化に合わせてその内容が調整されます。当初は香港企業の指数でしたが、現在は中国本土企業の比率が高まっています。

指数の算出と歴史

ハンセン指数は、1969年11月24日に一般公開されました。算出はハンセン銀行傘下のハンセン指数サービス（HSIサービス）によって行われています。基準日は1964年7月31日です。1985年には、金融、公益事業、不動産、商工業の各セクターを代表するサブインデックスが導入され、より詳細な市場分析が可能になりました。

指数の特徴

ハンセン指数の大きな特徴として、一銘柄の最大占有率が8%に制限されている点が挙げられます。これにより、テンセントのような巨大企業の指数への影響を抑制し、指数の多様性を保つように設計されています。2022年11月現在、香港企業が指数の約35%を占める一方で、過半数は中国本土企業が占めており、香港経済だけでなく、中国経済の動向も反映する指数となっています。

ETFと先物

ハンセン指数に関連する金融商品として、香港証券取引所には複数のETFが上場しています。これらのETFは、香港ドル建て、人民元建て、米ドル建てのものが存在し、様々な投資家のニーズに対応しています。

香港証券取引所上場のETF例

Tracker Fund of Hong Kong ETF (2800, 82800)
iShares Core Hang Seng Index ETF (3115, 83115, 9115)
CSOP Hang Seng Index ETF (3037)
CSOP Hang Seng Index Daily (2x) Leveraged Product (7200)
CSOP Hang Seng Index Daily (-1x) Inverse Product (7300)
CSOP Hang Seng Index Daily (-2x) Inverse Product (7500)

東京証券取引所にも、ハンセン指数に連動するETNが上場していますが、こちらはレバレッジ型とインバース型に限定されています。

東京証券取引所上場のETN例

NEXT NOTES 香港ハンセン･ダブル･ブルETN (2031)
NEXT NOTES 香港ハンセン･ベアETN (2032)

ハンセン指数の先物取引も香港証券取引所で活発に行われています。取引単位は指数×50香港ドル、呼値の単位は1です。

指数の推移と記録

ハンセン指数は、過去に様々な記録を打ち立てています。

最高値

2018年1月29日：33,484.08（非終値）
2018年1月26日：33,154.12（終値）

最大の上昇率

1997年10月29日：+1,705.4 (+18.82%)

最大の下落幅

2015年7月8日：-2,138.48 (-8.56%)（非終値）
2008年1月22日：-2,061.23 (-8.65%)（終値）

最大の下落率

1987年10月26日：-1,120.7 (-33.33%)（ブラックマンデー）

構成銘柄

ハンセン指数の構成銘柄は、公式サイト「Hang Seng Index and Sub-indexes」の「Constituents」セクションで確認できます。構成銘柄は市場動向に合わせて定期的に見直されます。

関連情報

ハンセン指数は、香港経済だけでなく、中国経済の動向を把握する上でも重要な指標です。関連情報として、レッドチップに関する記事も参考になります。また、以下の外部リンクから、最新の指数情報や詳細な分析を確認できます。

外部リンク

Hang Seng Index and Sub-indexes（英語）（中国語）
Yahoo!によるハンセン指数速報サイト（英語）
* ブルームバーグ ハンセン指数速報サイト（日本語）

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