馬偕

馬偕（ジョージ・レスリー・マッケイ）

馬偕（マッカイ、Má-kai、George Leslie Mackay、1844年3月21日 - 1901年6月2日）は、スコットランド系カナダ人の宣教師、医師（歯科医師）、教育者です。正式な漢名は偕叡理（かいえいり）ですが、一般には「馬偕」または「馬偕博士」として知られています。

台湾への宣教

1871年、カナダ長老派教会の宣教師として台湾に渡り、翌年から淡水鎮を中心にキリスト教の宣教活動を開始しました。1880年までに、淡水、五股、苗栗、台北、基隆、新竹など、台湾北部に20以上の教会を設立。その後も宜蘭、花蓮などの原住民居住地にも足を運び、積極的に布教活動を展開しました。

台湾南部で同様に医療宣教を行ったジェームズ・マックスウェル（馬雅各）と共に、馬偕は台湾基督長老教会の創設者として知られています。

結婚

1878年には、台湾人女性の張聡明（ちょうそうめい）と結婚しました。

医療活動

キリスト教の布教活動に加え、医療活動にも熱心に取り組みました。特に、抜歯やマラリア予防など、当時の台湾の人々にとって重要な医療を提供しました。1882年には、現在の馬偕記念医院の前身である滬尾偕醫館（こびかいいかん）を設立し、台湾の医療の発展に貢献しました。

教育活動

教育活動にも力を注ぎ、1882年には北部台湾で初の西洋式教育を行う学校、牛津學堂（ぎゅうとがくどう、Tamsui Oxford College、現在の真理大学）を創設しました。さらに、1884年には女子教育のための女學堂（じょがくどう）を設立し、台湾の女子教育の先駆けとなりました。

晩年

1896年には、当時の台湾総督であった乃木希典（のぎまれすけ）の訪問を受けています。1900年、病により牛津學堂の教壇に立つことが困難になったことを悟り、最後の授業を行いました。その翌年、1901年6月2日、癌のため淡水の自宅で亡くなりました。

死後

馬偕の台湾における医療への貢献は非常に大きく、現在でもキリスト教徒以外の人々からも「馬偕博士」として敬愛されています。

関連項目

馬偕医護管理専科学校
台湾基督長老教会
* 真理大学

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