馬場雄二

馬場 雄二（ばば ゆうじ）

馬場雄二は日本の著名なビジュアルデザイナーで、1938年1月19日に長野県上田市に生まれました。彼は現在、馬場雄二デザイン研究室の代表を務めるとともに、東北芸術工科大学の名誉教授としても活躍しています。彼のデザインの主なテーマは漢字のビジュアル化であり、この分野において数多くの書籍や玩具を制作し、多くの人々に影響を与えています。

幼少期、馬場は野球を好む少年でしたが、当時は野球ボールが手に入りにくく、独自にユニークなボールを手作りして遊んでいました。この経験が、彼の創造性を高める大きな要因となったとされています。高校時代には美術班に所属し、東京芸術大学大学院でデザインを学びました。彼は大学院の第1期生として、特に漢字のビジュアル化に注力しました。

1965年に大学院を修了した後、馬場は様々な分野でのデザイン活動を開始しました。企業のCI（コーポレートアイデンティティ）、グラフィックデザイン、ロゴデザイン、商品開発など幅広く手掛けました。また、漢字パズルなどの書籍や玩具も100点以上出版しています。1990年代からは全国紙でパズルの連載を行い、多くの読者を楽しませました。

馬場は1993年に東北芸術工科大学の情報デザイン学科にて教授に就任し、信頼される教育者として後進の指導に力を注いできました。彼自身も2人の息子の父親であり、阪神タイガースの熱心なファンです。

1985年には「目玉マーク」を基にしたフジサンケイグループの視覚統一計画を手がけ、多くの企業がそのデザインを採用しました。さらに、長野県出身の馬場は、1998年に開催された長野オリンピックのデザイン検討委員長にも任命され、地域に貢献する活動を行いました。

彼が関わった商品開発の中には、1976年におもちゃ大賞を受賞した「漢字博士」や、コクヨと共同開発した消しゴム「ミリケシ」があり、後者は2010年のグッドデザイン賞も受賞しています。

また、テレビ番組『世界一受けたい授業』にも出演し、デザインや漢字について幅広い知識を伝える活動も行っています。2015年には第4回白川靜漢字教育賞の特別賞を受賞し、その業績が評価されています。

彼の連載記事には『馬場雄二の遊字塾』や『漢字パズル』などがあり、どれも非常に人気があります。また、彼の著書には『基本デザイン』や『ロゴタイプのデザイン計画』など、デザインに関する多くの重要な作品が含まれています。

馬場雄二は、デザインの分野において個性的かつ独自の視点を持っており、多くの人々に影響を与え続けています。

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