馬島 (愛媛県)

馬島の概要

馬島（うましま）は、愛媛県今治市に属する瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。芸予諸島の一部として知られ、四国と大島の間に位置しており、行き交う船舶の多い地域です。この島は来島海峡の中でも特に四国側に近く、西から馬島、中渡島、武志島、毛無島が連なっています。東岸は中水道、西岸は西水道として呼ばれ、この周辺の潮流は急潮として有名です。1999年には瀬戸内しまなみ海道が開通し、来る人々が増えました。

地理と交通

馬島には北端に来島洲ノ埼灯台、南端にはウヅ鼻灯台があります。ウヅ鼻灯台は1938年に初めて点灯され、その手前には馬島神社があり、毎年10月には例大祭が行われます。島の交通は瀬戸内しまなみ海道を利用することができる一方、来島海峡第二大橋と第三大橋の間に設置された馬島インターチェンジは、島民や緊急車両のみが通行可能です。自転車や原付はエレベーターで降りることができ、波止浜港との間には定期航路も運航されています。

歴史の流れ

馬島の成り立ちは江戸時代初期にさかのぼります。大島の椋名から住民が移住し、開墾が進められました。江戸時代には今治藩が馬の放牧を行い、この活動が島の名前の由来とされています。昭和20年代から30年代にかけては、サツマイモ栽培が盛んになり、海外からの視察団も訪れたほどです。

1953年、花卉栽培が開始され、1968年に簡易水道が完成、1971年には電気が通じるようになりました。島内には中国-四国間を結ぶ送電線が通過していましたが、長らく自家発電に依存していました。2008年には来島海峡第三大橋に水道管が設置され、水道丸による水の搬送が終了しました。

社会と人口

2021年のデータによると、馬島の人口は13人であり、主に西岸に人家が集まっています。宿泊施設には民宿みはらしがあり、水軍料理が名物とされています。馬島は今治市に属しており、支所などは設置されていません。

行政の変遷

もともと馬島は、大島の南西部にある椋名村の一部であり、明治時代の町村制度発足以前は椋名村の一部として存在していました。1899年に亀山村が分立し、さらに1955年に越智郡吉海町大字椋名から今治市に編入され、大字馬島となる現在の形へと移行しました。

結論

馬島はその地理的特性や歴史的背景により、独自の魅力を持った場所です。近年のインフラ整備のおかげで訪れる人々も増加し、地域の活性化が期待されています。島の自然や文化を楽しむために、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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