駄知駅

駄知駅（だちえき）

駄知駅は、かつて岐阜県土岐市駄知町に位置していた東濃鉄道駄知線の廃駅です。この駅は、旧駄知町の中心駅として、旅客輸送だけでなく、地域産業である陶磁器製品の貨物輸送においても重要な役割を果たしていました。地元住民の間では、当駅を「西駅」、東駄知駅を「東駅」と呼んでおり、この呼称は現在でも地元の通称として使われています。

歴史

1923年（大正12年）1月22日：駄知鉄道の駅として、山神駅～当駅間が開業し、同時に開業しました。
1924年（大正13年）9月28日：当駅～東駄知駅間が開業し、中間駅となりました。
1944年（昭和19年）3月1日：合併により、東濃鉄道駄知線の駅となりました。
1972年（昭和47年）
5月：当駅～東駄知駅間の廃止が申請されました。
7月13日：水害による橋梁の流失により、全線で営業が休止されました。
1974年（昭和49年）10月21日：駄知線の廃線に伴い、駅も廃止されました。

駅構造

駄知駅は、スイッチバック構造を持つ駅でした。旅客用としては1面2線の島式ホームを備えていました。また、陶磁器製品の輸送を行うための貨物駅としての機能も有しており、留置線、貨物側線、貨物ホームも設置されていました。駄知線の中核駅として、車両基地、運転基地、工場が設けられ、広い構内を有していました。

その他

1932年（昭和7年）には、当駅と東駄知駅の間に小川町駅が開業しましたが、1942年（昭和17年）頃に休止、1944年から1945年頃に廃止されました。

現状

駅跡地は、現在では東鉄バスのバスターミナル（「駄知」停留所）と車庫として利用されています。かつては、駄知乗車券販売所および営業所も置かれていました。電車の車庫はバスの整備場に転用され、その一部には当時の線路が残っていたと言われています。営業所は2019年（令和元年）9月に廃止され、バスターミナルと車庫も2022年（令和4年）9月30日に廃止されました。

また、開業時に建てられた駄知鉄道開業記念碑は、今もなお残されています。

隣の駅

東濃鉄道

駄知線

山神駅 - 駄知駅 - 東駄知駅

脚注

特になし

関連項目

日本の鉄道駅一覧
* 廃駅

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