駿河国の式内社一覧

駿河国の式内社一覧

概要

この一覧は、平安時代に編纂された『延喜式』の巻九と巻十に収録されている「神名帳」に記載されている神社、いわゆる「式内社」と、その論社の中から、駿河国に分類される神社をまとめたものです。また、『延喜式』神名帳の編纂当時には存在していたものの、同帳に記載されていない神社、いわゆる「式外社」についても補足的に記載しています。

式内社

『延喜式』神名帳には、駿河国において、

名神大社：1座1社
小社：21座21社

合計で22座22社が記載されています。

これらの神社は、当時の朝廷から一定の格式を持つ神社として認識され、祭祀が執り行われていました。各神社は、地域の歴史や文化、信仰形態を反映しており、古代の駿河国における宗教文化を知る上で重要な手がかりとなります。

名神大社

名神大社は、特に霊験あらたかな神を祀る神社として、朝廷から特別な扱いを受けていました。駿河国には1社のみが名神大社として記録されています。

小社

小社は、名神大社に次ぐ格式を持つ神社であり、地域社会における信仰の中心でした。駿河国には21社の小社が記録されており、それぞれが独自の歴史と祭神を持っています。

式外社

式外社とは、『延喜式』神名帳の編纂時には存在していたものの、何らかの理由で同帳に記載されなかった神社のことです。これらの神社は、必ずしも格式が低かったわけではなく、地域によっては式内社と同等の影響力を持っていたと考えられます。

式外社の存在は、当時の神社制度や信仰の実態を考察する上で重要な視点を提供します。また、これらの神社が地域社会においてどのような役割を果たしていたのかを理解することは、古代史の研究においても不可欠です。

脚注

『延喜式』は、平安時代中期に編纂された律令の施行細則をまとめたものであり、当時の神社制度や祭祀を知る上で非常に重要な文献です。
「式内社」とは、この『延喜式』神名帳に記載された神社を指し、朝廷から一定の保護を受けていました。
「式外社」とは、『延喜式』神名帳には記載されていないものの、当時存在していた神社を指します。これらの神社は、必ずしも格式が低いわけではなく、地域によっては式内社と同等の影響力を持っていたと考えられます。

参考文献

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

駿河国 式内社22座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」

この一覧を通じて、駿河国の古代における神社と信仰の歴史についてより深く理解を深めていただければ幸いです。

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