騎西菖蒲バイパス

騎西菖蒲バイパスについて

騎西菖蒲バイパス（きさいしょうぶバイパス）は、埼玉県加須市の内田ケ谷から白岡市の下大崎に至る、国道122号のバイパス道路です。この道路は、交通渋滞の問題を解消し、周辺地域へのアクセス性を向上させることを目的として整備されました。

概要

国道122号線は、加須市から久喜市にかけての区間が旧来の2車線のみで整備されており、この状況が渋滞を引き起こしていました。その中でも特に問題となっていたのが、埼玉県道12号川越栗橋線との交差点である菖蒲宮本交差点で、左右折の帯がないため、両方向からの交通が詰まることが頻繁にありました。
この交通問題を解消し、さらに首都圏中央連絡自動車道の白岡菖蒲ICへアクセスするため、現道の旧騎西町内の4車線化とともに、新たに4車線のバイパス道路が設置されることになりました。

事業は1991年（平成3年）に開始され、現道の4車線化は1993年（平成5年）に、バイパス工事は2006年（平成18年）に着工、最終的には2008年（平成20年）6月7日に開通を迎えました。その後、当初は暫定的に2車線であった区間は、2010年（平成22年）に4車線へと工事が完了しました。

道路構造と特徴

バイパスと旧道との分岐点では、バイパス側が直進化され、白岡市側では旧道がバイパスの下を通過する形となっています。また、加須市側でも平面交差によって旧道とバイパスが接続していますが、ここには案内標識が取り付けられておらず、旧道は2010年以降に各地市道や県道として降格されました。

あるべき交通流の円滑化を図るため、ただし旧道との立体交差以外は全て平面交差点となっています。このため、旧道における渋滞が続いており、特に菖蒲北交差点では交通の集中が見られます。モラージュ菖蒲やフォレオ菖蒲の開業以降、この交差点の混雑は特に顕著となり、主に土日祝日に交通量が増大しています。圏央道の完成によって多少緩和された部分もありますが、依然として影響は残っています。

交通量と利用状況

開通後も、バイパスを利用せずに周囲の短距離の旧道（埼玉県道149号加須菖蒲線）を利用するドライバーが見受けられます。これは、特に菖蒲宮本交差点へアプローチする際の距離短縮を図る動きによるもので、新設されたバイパス区間内での標識も少なく、旧道区間が県道や市道に降格された今でも運転手たちには不便さが残っています。

結び

騎西菖蒲バイパスは、埼玉県における重要な交通路の一つとして、今後の交通流のさらなる円滑化が期待されています。道路利用者からの要望を受け、さらなる改良や改善が望まれます。

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