高井治

高井治

高井治（たかい おさむ、1962年1月17日 - ）は、日本の舞台俳優。劇団四季に所属し、主にミュージカル作品で活躍しています。静岡県浜松市出身。

経歴

静岡県浜松学芸高等学校音楽科を卒業後、東京芸術大学音楽学部、同大学院修士課程を修了。幼少の頃から音楽に親しみ、小学生時代からピアノを始めました。中学時代は吹奏楽部で打楽器を担当、高校時代にはバンドを組み、ドラムス、キーボード、アレンジを担当するなど、幅広い音楽活動を行っていました。

当初は作曲家や指揮者を目指していましたが、高校受験の際に恩師から声楽の道を勧められ、古屋豊、渡辺高之助、高橋大海、栗林義信に師事。オペラや宗教音楽のソリスト、ボイストレーナー、音楽講師、文化庁オペラ研修所補助員として活動しました。

安定した収入を得ながら舞台で歌いたいという思いから、1999年に新聞広告で劇団四季のオーディションを知り、受験。見事合格を果たします。オーディションでは『オペラ座の怪人』の挿入歌を歌い、その際、代表の浅利慶太から「10年に1人の声」と高く評価され、「いずれ怪人役を」と期待を寄せられました。

劇団四季入団後、数ヶ月という異例の早さで『キャッツ』のオールドデュトロノミー役として初舞台を踏み、2001年4月には仙台公演で『オペラ座の怪人』のファントム役に抜擢。入団からわずか一年半で大役を掴みました。

2011年12月には、文化芸術に優れた業績を上げた浜松ゆかりの芸術家に贈られる「浜松市教育文化奨励賞」を受賞。2012年8月10日には、『オペラ座の怪人』ファントム役2000回出演を達成。これは、ファントム役を2000回以上演じた俳優として世界で6人目の快挙となります。

2017年3月31日には、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で行われたプロ野球セリーグ開幕戦で国歌斉唱を務めました。

主な出演作品

舞台

キャッツ（オールドデュトロノミー）
オペラ座の怪人（ファントム、アンサンブル）
壁抜け男（C氏〈公務員〉・乞食・看守2・裁判長、部長・刑務所長・検事〈2006 - 〉）
ミュージカル李香蘭（裁判長）
ジーザス・クライスト＝スーパースター（カヤパ）
夢から醒めた夢（夢の配達人）
劇団四季 ソング&ダンス55ステップス
むかしむかしゾウがきた（殿様）
ノートルダムの鐘 (クワイヤ)

声の出演

オペラ座の怪人 (2004年の映画) - ファントム（ジェラルド・バトラー）の声　（2010年12月17日、NTV系列「金曜ロードショー」）

主な録音

王者の旗（『清水エスパルス』応援歌）
美しき光の翼（『勇者王ガオガイガー』挿入歌）

もう一度検索