高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグは、日本サッカー協会（JFA）が主催する、18歳以下の選手を対象とした全国規模のサッカーリーグです。このリーグは、日本の高校生年代における最高峰のリーグとして位置づけられており、将来の日本サッカー界を担う若き才能たちが、しのぎを削る場となっています。

大会概要

リーグ構成

プレミアリーグは、東西2つのリーグ、「プレミアリーグイースト」と「プレミアリーグウエスト」に分かれて構成されています。各リーグには、全国から選抜された強豪チームが参加し、ホームアンドアウェー方式のリーグ戦を1年近くかけて戦い抜きます。

リーグ戦

各チームは、所属するリーグ内で他のチームと2回ずつ対戦します。この方式は、選手の育成だけでなく、チームの戦略や戦術の向上にも大きく貢献しています。2022年度からは参加チームが24チーム（東西12チームずつ）に拡大され、さらに競争が激化しました。

ファイナル

各リーグの優勝チームは、その年の高校生年代の「真の日本一」を決める「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグファイナル」に進出します。このファイナルは、一発勝負のトーナメント形式で行われ、優勝チームには大きな栄誉が与えられます。2017年までは「高円宮杯U-18サッカーリーグチャンピオンシップ」と呼ばれていました。

昇降格

各リーグの下位チームは、次年度から「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ」へと降格します。一方、プリンスリーグの上位チームは、プレーオフを勝ち抜くことでプレミアリーグへの昇格を果たします。これにより、常に競争力のあるチームがプレミアリーグで戦うことができるようになっています。

試合形式

リーグ戦およびファイナルの試合時間は、90分（前後半各45分）です。引き分けの場合は、そのまま終了となります。ファイナルでは、90分で決着がつかない場合、20分（前後半各10分）の延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はPK戦で勝敗を決定します。

プレミアリーグの歴史

このリーグは、2011年にU-18世代の全国リーグとして創設されました。それ以前は、各地域ごとの「プリンスリーグ」が最高峰のリーグでした。プレミアリーグの創設によって、より高いレベルでの競争が実現し、選手の育成が促進されました。

プレミアリーグプレーオフ

プレミアリーグに昇格するチームを決定するプレーオフは、プリンスリーグのチームを対象として行われます。このプレーオフは、激戦を勝ち抜いたチームのみがプレミアリーグへの切符を手にできる、非常に重要な大会です。2017年までは「高円宮杯U-18サッカーリーグプレミアリーグ参入戦」と称していました。

プレーオフの方式

プレーオフは、複数のグループに分かれて試合を行い、各グループの勝者がプレミアリーグへの昇格権を得ます。試合は、90分で決着がつかない場合は、延長戦およびPK戦で勝敗を決定します。

プレーオフの変遷

当初は、9地域のプリンスリーグ優勝チームが出場していましたが、その後、各地域の過去の全国大会での成績をもとにした出場枠が設けられるようになりました。2021年には、プレミアリーグのチーム数拡大に伴い、プレーオフ出場チーム数も増加しました。

プレーオフの会場

プレーオフの会場は、当初は埼玉県が中心でしたが、2013年からは広島県の各スタジアムで行われるようになりました。

移動費の負担

プレミアリーグは、全国規模でのホームアンドアウェー方式のため、移動費が大きな負担となります。チームによっては、年間数百万円の費用が必要になることもあります。しかし、日本サッカー協会が費用の一部を負担しており、チーム運営を支えています。

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ